アジア・チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦第2戦(31日、浦和3-0済州、埼玉)浦和がホームに済州(韓国)を迎えて対戦。延長後半9分にDF森脇良太(31)が劇的な決勝弾。2戦合計3-2でベスト8進出を決めた。
敵地での第1戦に0-2で完敗に終わった浦和。ホームで先制点を奪い、流れを呼び込みたい第2戦は、思い通りの展開となった。前半18分に左サイドからのMF柏木のFKを、FW興梠が頭で合わせて先制。同33分には細かいパス交換から興梠がラストパス。抜け出したFW李が左足で冷静に蹴り込み追加点を奪う。2-0とし、2戦合計2-2で前半を折り返した。
90分勝ちのためにはもう1点欲しい浦和。後半に入ると一進一退の攻防に。ゴールが奪えない状況を打開するため、ペドロビッチ監督は同25分にMF青木、6分後にはFW高木を投入した。同36分に済州のDF趙容亨がこの試合2枚目のイエローカードで退場処分。数的優位となったがゴールを決めきれずに、延長へと突入した。
数的優位の浦和が攻め続ける。しかし、ゴールをこじ開けることができない。すると延長前半10分、最後のカードとしてペドロヴィッチ監督はFWズラタンを投入。守備を固める済州を攻め立てる。そして延長後半9分、高木の右クロスに走り込んだ森脇がピンポイントで合わせ、値千金のゴールとなった。
延長後半ロスタイムには両チームで小競り合い。MF阿部がベンチにいたはずの白棟圭に肘打ちを食らう。白棟圭は一発退場となった。
試合はそのまま浦和が押し切り、3-0で快勝。2戦合計で3-2となり、ベスト8進出を決めた。試合終了後に済州イレブンが、スタッフとともに猛抗議。浦和選手やスタッフに殴りかかろうとする選手もおり、後味の悪い終わり方となった。