6月27日は、朝に会社で仕事ができてしまい、「恋するフランス絵画展」オープニング出席は断念。
午前10時、札幌時計台ギャラリーが開くと同時に、駆けつけた。
土曜は、時計台ギャラリーの展覧会会期の最終日なのである。
西村一夫さんは札幌の画家で、道展では版画部の会員。
1978年から毎年、このギャラリーで個展を開いている。伏木田光夫さんをはじめベテランが毎年開催をやめてしまったので、西村さんは、現在も続く連続記録では、帯広の陶芸家の坂田雅義さんと並んで最長ではないだろうか。
矩形を並べた純粋抽象ながら輪郭線に味のある「内なる風景」シリーズや、山を描いたシリーズもある西村さん。今回は3月まで、山のシリーズで行くつもりだったが、そこで方針を転換し、座る婦人シリーズの制作を始めたという。
もっとも、西村さんの中では、山は座る人の死せrん
冒頭画像は「銀河」「新月」。
シンプルにデフォルメされた女性像。
忙しく動き回る人々が多い現実社会の中で、「座る人物」というのは、それだけで一種のアンチテーゼのようになっていると思う。
「癒やし」などという語がブームになるはるか以前から、西村さんの絵は、見る人のこころをなごませる。
「虹の中」と、木彫の連作。
木版画の作品。
以前はもっと輪郭線がシャープだったという記憶があるが、昔に比べ味のある線になっていると思う。
「初孫」「夫婦」といった作品には、最初に拝見したときは若手作家だった西村さんが、ベテラン作家になった、その年輪のようなものが刻まれているように感じたのだった。
2015年6月22日(月)~27日(土)午前10時~午後6時(最終日~午後5時)
札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3)
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