音声の問題と規則の問題 : 初級教科書の語彙頻度分析に基づく特殊モーラの導入時期に関する1考察
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- 橋本 慎吾
- 岐阜大学留学生センター
書誌事項
- タイトル別名
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- The Difference between the Acquisition of Pronunciation and Regulation : A study about the timing of introducing special morae : based on the vocabulary frequency analysis in an elementary Japanese textbook
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抄録
本稿は,初級前半教科書である『みんなの日本語I」の各課別の語彙頻度を調査した。特殊モーラについて分析した結果,次の3点が明らかになった。(1)促音登場回数は撥音,長音より少ない。(2)促音は各課の文法項目に関連する語彙に多く現れ,いくつかの大きなグループにまとめることができる。(3)促音について詳しく見ると,促音を含む出現頻度の高い語彙は各課1つ程度である。この3点から,従来から難しい音とされている促音の導入及び音声特徴としての練習は,必ずしも初級前半から行なう必要はないことを主張する。この主張に関連して,音声教育における「音声の問題」と「規則の問題」についても説明する。
収録刊行物
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- 岐阜大学留学生センター紀要
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岐阜大学留学生センター紀要 2000 17-24, 2001-02
岐阜大学
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1570854176987744256
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- NII論文ID
- 110004671982
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- NII書誌ID
- AA11584135
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles