東洋紡が、薬用植物園を持つ富山大学と連携し、植物工場による栽培研究をスタートするようだ。植物工場では、多用されている「甘草(カンゾウ)」が注目を集めているが、同社では便秘薬の原料である「センナ」から栽培に着手する、という。
東洋紡、富山大と共同で植物工場での薬用植物の栽培研究を開始
東洋紡が、2017年5月16日、国内トップクラスの薬用植物園を持つ富山大学と、薬用植物の栽培指導に関する契約を締結した。今後、富山大学から指導を受け、同社の完全閉鎖型植物工場でさまざまな素材・技術を活用した研究を実施する。
今後の超高齢化社会において医薬品の需要が高まっており、薬用植物の用途の一つである漢方薬の市場もまた、著しく成長することが見込まれている。国内での薬用植物の栽培は、栽培期間が長いことや、農業就労者の高齢化などから栽培農家が少ない。薬用植物の供給は輸入と野生植物の採取に頼っているのが現状だ。