「弁護士初任給暴落中、ただしロー出身。 」だそうです。 | 一日一生 (弁護士大西洋一のブログ)

「弁護士初任給暴落中、ただしロー出身。 」だそうです。


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安藤誠基blog

弁護士初任給暴落中、ただしロー出身。
当事務所(安藤法律事務所)ホームページで公開しています、新任弁護士募集要領を改訂しました。
ポイントはロースクール出身というより、正確には新制度司法試験合格者の新任弁護士の初任給を、年俸360万円としたことです。(アルバイトは許可制です。)
新制度出身者は「玉石混交」と言われます。まったく同感です。採用時に「玉」か「石」かわからない人材に、以前の超難関司法試験経由の弁護士と同程度の給与を出すことは、資本主義からして、できないことでしょう。
ですから採用後最初の1年間の業務処理を見て、2年次以降の給与を決定します。
また、新制度出身者と旧制度(現行制度とも言われますが、ローも「現行」ではありますから紛らわしいですね。)出身者とを区別しました。旧制度は絶滅種とはいえ、直近の試験では合格率1パーセントを割り込んでいる超が数回つく難関となっていますから、合格率3割の新制度と同一に評価することはできないのが当然です。

ホームページはうつろいますので、現在の要領をコピーしておきます。

新任弁護士の採用情報
1 給与
  新司法試験合格者初任給年俸360万円。
  旧司法試験合格者初任給応相談。詳細は面談時にお伝えします。
  個人事件(アルバイト)は一定条件のもとで許可。
  香川県弁護士会入会金は事務所負担。
  弁護士会費は自己負担。
  社会保険完備。
2 応募手続
  このページの申込フォームにより応募すること。
  なお、ノン・スモーカー限定。
3 指導について
  当弁護士法人では所内規範として弁護士業務準則を置いている。初年度弁護士は所内では「弁護士助手」と して徹底して「法廷弁護士」に随伴して指導を受ける体制にするとともに、対外的な業務活動には一定の制約を 課している。いわば、司法修習の延長であるとともに、「本当の実務」への導入である。
  これは弁護過誤を防止するとともに、新人弁護士自身の能力アップを所内ではからなければならない実態に  即したものである。
4 初年度経過後の見極めについて
  入所後初年度経過時に実務能力の伸びを見極める。その結果に基き2年度以降の給与を改訂する。
5 研修・留学について
  日弁連その他団体の行う研修への参加、留学等の研鑽を積む機会への積極的参加を奨励する。
6 昇格について
  勤務弁護士としての3年間ないし5年間の経験を経て、事務所内でパートナーとして昇格するか、あるいは独立するかを選択する。

 以上です。
 パートナーに昇格したら、社用車の無償使用ができるでしょうね。おそらく。全部BMWですが。
いやー、すごいことが書かれていますね。


「自分は人を見る目がないので、新司法試験か旧試験かの判断基準により機械的に選別をすることにします」ということ?

新司法試験組は年360万円とします。アルバイト(個人受任のこと?)は許可制です。しかし3~5年奉公すればパートナーになるか(=給料は払わないよということ?)独立するか(給料は払わないよということ?)を選ばせてやると。パートナーだったらBMWを無償使用ができるでしょうね(「できるでしょうね」ってどうして自分の事務所の車のことなのに約束できない??)。
数年したら給料は出さないし、パートナーになったとして、たぶん社有車のBMWを無償で乗ってよい(たぶん)って、ソレ、うらやましいかなあ・・・。


安藤弁護士のことは私は直接知りませんが、この事務所に優秀な新人の応募が殺到するかどうか、見守っていきたいと思います。