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「読了本の読み返し」という習慣の意義、一瞬チラッと目をやるだけでもOK



大橋悦夫実は最近になってようやく気づきました。本を読むことと、そこから得られた刺激を行動に落とし込むことの2つは同時には行えない、ということに。従って、本を読むときは読むことに集中するようにして、行動うんぬんについては後で考えるようにします。

この「後で考える」の中身が、前回の記事で取り上げた「読了本の読み返し」という習慣なのですが、書き忘れたことがあったので補足です。

» 毎朝「読了本の読み返し」を行う習慣、ただし最大6分まで

毎朝のルーチンの1つに「読了本の読み返し」があります。文字通り、過去に読み終えた本を読み返す習慣です。ただ、じっくりと読み返す時間がないので、最大でも6分までとし、読み返すのは付箋を貼ったページを中心にしています。


「読了本の読み返し」という習慣の意義

前回の記事で書いた通り、この習慣のポイントは最大でも6分しかかけない代わりに毎日欠かさず取り組むことです。

どんなに時間がない朝でも、付箋を貼ったページにチラッと目をやるくらいならできるでしょう。それこそ秒単位でできます。



まったく読んだことがない本ならまだしも、一度読んだ本であり、しかも、読んでいる最中に他ならぬ、生まれてこの方ずっと連れ添っているあの自分が「あ~!」と感じた箇所なのですから、ほんの一瞬であれ目にすれば、あの時の「あ~!」の気持ちが即座に蘇るでしょう。

パーティーで一度しか会ったことがないのに、その後も折に触れて思い出してしまう、気になる異性に「あ、また会えたね☆」と再会できたときの心境に近いです(たぶん)。

最初の「キュン」を再燃させるための、言うなれば「リキュン」とでも呼ぶべき(ツイートとリツイート、ブログとリブログみたいな)、あるいは掲示板でいえば「age」みたいな位置づけであります。

もちろん、思い過ごしや勘違いもありえますから、2回目に「あれ?」と思うこともあるでしょう。

「あ~!」と思ったけどよくよく見たら「あれ?」だったなら、最初の「あ~!」はなかったことにして次に進めばOK。

このようにして、魂を震わせる真の「あ~!」だけを見極めた上で刈り取る。それがこの習慣の意義といえます。

「あ~!」を行動に転換する

そんな選りすぐりの「あ~!」を集めたら、その一つひとつを吟味しながら行動に転換していきます。

  • この「あ~!」を自分の日々の仕事に採り入れるにはまず何をすればいいか?
  • 最初にできることは何か?
  • すでにやっていることにあいのりさせるには?

といった質問を矢継ぎ早にぶつけていきます、自分に。

この過程を経ることで、「あ~!」は少しずつ自分の毎日に染みこんでいきます。

ようやく一つになれるのです。結ばれるのです。嗚呼。



「あいのり」で行く

「すでにやっていることにあいのりさせる」についての補足です。

『レバレッジ・リーディング』に以下のような一節がありますが、

本を読むときは読むことだけに集中し、それ以外のことをするのは邪道だと思われる方も多いと思いますが、そのように考えるから、読書がおっくうになるのです。わたしは、この「邪道」をどんどん取り入れるのが、重い腰を上げるコツだと思います。

(中略)

一番いいのは、わたしが毎朝決まった時間に風呂に入りながら本を読むように、すでに生活の一部分となっている習慣と、読書を組み合わせてしまうことです。たとえば、会社勤めの人なら、通勤で電車に乗っている時間は読書の時間と決めれば、出勤するたびに確実に本が読めるというわけです。

これが「あいのり」です。新しい習慣を単独で始めるよりも生きながらえさせやすいのです。

まとめ

とにかく、時間がない朝でも、付箋を貼ったページにチラッと目をやるだけでもOK。そのためにも、すぐに手が届く場所に「読み返し処理中」の読了本を置いておくようにしましょう。

たった一瞬でも、朝に目にしておくことで頭の片隅に残ります。その日の仕事の中で「フッ」とつながったりすることがあります。日中、文章を読んだり、人の話を聞いたりする中で、引っかかってきます。

こうした体験が一度でもあれば、自然と続けたくなるでしょう。

確実に読了本の「後処理」が進んでいきます。

というわけで、「積ん読本」とは別に「読了済みで処理待ち本」の増加にお悩みの方はぜひ「読了本の読み返し」習慣を始めてみてください。

おまけ:本を開いたままにできる「ページオープナー」

ちなみに、以下の写真で上部に見える黒いパーツは「ページオープナー」というツールです。



↓以下のように、本を開いたままにしておけます。実体は薄い鉄の板なので、持ち運びもラクラク。