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発売元 m.others
コンディション: 中古商品: 良い
コメント: 2010年12月16日 第1刷。カバーがやや傷んでいますが、中は概ね良い状態です。
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言語のレシピ――多様性にひそむ普遍性をもとめて (岩波現代文庫) 文庫 – 2010/12/17

4.0 5つ星のうち4.0 11個の評価

見た目はかなり違っても、パンとクラッカーのレシピの違いは大さじ一杯のイーストだけ。似たところなど何ひとつなさそうな言語どうしも、実はレシピがほんの一カ所違うだけかもしれない。言語学は、日本語や英語、アメリカ先住民の言語など、あらゆる言語の多様性の本質に迫りつつある。発見の興奮が伝わってくる一冊。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 岩波書店 (2010/12/17)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2010/12/17
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 432ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4006002475
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4006002473
  • 寸法 ‏ : ‎ 10.5 x 2 x 15 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 11個の評価

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上位レビュー、対象国: 日本

2003年10月20日に日本でレビュー済み
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ãƒ'ラメータという考えæ-¹ã¯ç"Ÿæˆæ-‡æ³•ã¨ã„うか普遍æ-‡æ³•ã«ã¯å¿...須の条件と思いますが、とã‚"でもない種類の言語の例ã‚'出ã-て説明ã-ています。
僕の好みとã-てはインディアンとかアボリジニとか、無数にあるよく知られていない言è'‰ã‚'ãƒ'ラメータの説明に出ã-てくれて、とても面白いと思いまã-た。
チョムスキー自ä½"の話はほとã‚"どすべて英語ã‚'中心とã-た話なので、本質的な考えæ-¹ãŒã‚ã‹ã‚‰ãªã„å '合には、ほかの言è'‰ã«ã†ã¾ãå¿œç"¨ã§ãã¾ã›ã‚"(できる人も多くいますが)。
そういう点で見ても、本æ-‡ã®ä¸­ã«æ-¥æœ¬èªžã¨è‹±èªžã®å¯¾æ¯"がよく出てくるので、æ-¥æœ¬äººã‚‚なじみやすい本です。
ただ、言語学ã‚'åŒ-学とæ¯"較ã-て話ã‚'進めていくとã"ろは、つじつまは合っていますが、アナロジーとã-てはうまくいっていないと思いますã€!‚
訳è€...がアトムã‚'レシãƒ"に変えたã"とに対ã-て、僕は同感です。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年3月5日に日本でレビュー済み
地球上に存在する全ての言語の文法が数個のパラメーターの二択の組み合わせだけで決まっているとする普遍文法のアイデアは探求するに値すると力説する本書は生成文法の入門書としてはちょっと異色なのではないかなと思う。たいていは子供がどうやって複雑な文法を短期間でマスターできるんだろうといった話から始めるところを本書は世界中の言語の語順についての話から始めます。世界中で一番多いタイプの語順を英語のような主語・動詞・目的語のタイプと日本語のような主語・目的語・動詞のタイプが二分していて、ウェールズ語のような動詞・主語・目的語のタイプがそれに続き、英語タイプと日本語タイプそれぞれの四分の一程度。語順にはそれほど自由度はないという観察から始めることで著者は普遍文法の話へと歩を進めていきます。

日本語の語順タイプは意外にも世界的にはメジャーだったんですね。著者は英語のような主語・動詞・目的語の語順タイプと日本語のような主語・目的語・動詞の語順タイプがちょうど同じくらいの数で、かつ一番多い理由は選択するパラメーターがひとつしか関わっていないからだと生成文法の理論から理解してみせる。語の組み合わせを作る際に主要部と補部のいずれを先にもってくるかの選択だけで英語タイプと日本語タイプは分かれているのだと。それぞれの出現確率は50%ということになりますから、英語タイプと日本語タイプがだいたい同じくらいの数になるわけですね。

非常に鮮やかな論理で素晴らしいと思ったのは、次に多いウェールズ語などの動詞・主語・目的語の語順タイプが何故英語タイプと日本語タイプそれぞれの四分の一くらいの数になっているのかの著者の説明ですね。それはウェールズ語タイプは英語タイプにさらにもう二つのパラメーター選択が関わってできる語順タイプだからだと。主要部と補部の順序選択に加えてさらに二つのパラメーター選択が関わるから出現確率が英語タイプの四分の一になるというのは計算上極めて分かりやすいロジックである。二択のパラメーター選択ひとつにつき出現確率が半分になるわけですからね。

その二つのパラメーターとは主語がくっつく句の種類の選択と動詞と助動詞の関係の選択の二つだといいます。英語タイプでは主語は時制助動詞と動詞で作った動詞句にくっつく形(主語・助動詞・動詞)で文を形成するのに対して、ウェールズ語タイプでは主語と動詞でまず動詞句を形成し、そこに時制の助動詞がくっつく形(助動詞・主語・動詞)で文が形成される。主語が時制助動詞にくっつくか動詞にくっつくかという語の併合手順についてのパラメーター選択である。そしてそこにもうひとつ、時制助動詞が動詞を誘引するかそれとも動詞が時制助動詞を誘引するかという深層での語の移動操作に関するパラメーター選択が入ってくる。英語タイプは動詞が時制助動詞を誘引するパラメーター選択をした結果主語・動詞・目的語の語順となり、ウェールズ語タイプは時制助動詞が動詞を誘引するパラメーター選択をした結果動詞・主語・目的語の語順となるというわけである。

各語順タイプに属する言語数の統計的比率を理論的に解明していると考えれば、これは生成文法の偉大な成果だと思う。普遍文法プログラムは正しい道を進んでいると信じられる十分な証拠だと思う。しかし、本書の説明の仕方だと生成文法理論の核心部分(だと僕が思うところ)が正しく伝わらなくなっているのではないか。本書では英語タイプの主語は時制助動詞と動詞からなる動詞句にくっつく(つまり最初動詞と助動詞が併合され、次に主語が併合される)と説明されていますが、確か英語の主語は最初は動詞と併合されて動詞句内に形成され、そこに時制句が併合されたのち主語は時制句の主要部に上昇移動することで最終形ができあがるという分析(動詞句内主語仮説)をするのではなかったでしたっけ?つまり、本書だとウェールズ語タイプに対して行われている主語位置についての説明が本当は最初の深層構造段階では英語タイプにも適用されるのではないですか?

本当は最初の主語位置は英語タイプもウェールズ語タイプも(さらには日本語タイプも)同じで、そこから英語タイプは主語を動詞句内から時制句に移動させ、ウェールズ語タイプは動詞を時制句に移動させる深層構造での操作の結果英語とウェールズ語の語順が形成される。深層構造での文形成プロセスの詳細説明を避けて英語とウェールズ語では語の併合手順が違うかのような説明の仕方をしてしまうのは生成文法のテキストとして果たして良いやり方だったのか。普遍文法としての生成文法の一番重要なポイントのひとつだと思われるものを解説できていないのではないか。星ひとつ減。もし単なるこちらの誤解で、本書は動詞句内主語仮説自体を認めていないというような話なのであれば、他の生成文法の入門テキストにも言える話ですが、テキストごとに説明が違うのは混乱するからやめてほしい。星ひとつ減。
2012年10月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
タイトル通り。まず出だしが冗長で何が言いたいのか不明。
後半はパラメータの話ばかり。
生成に偏りすぎててウォーフらを大した根拠もなく批判。
全編通して無駄な表現が多く冗長。400pもあるが、100pにまとめて書きなおしたほうが良い。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2003年5月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は、言語の多様性と類似性という、一見矛盾した問題について、現代言語学の立場からわかりやすく解説した入門書である。生成文法における「パラメータ」という概念をこれほどわかりやすく徹底的に解説してくれた書物は少ない。特に、「なぜ言語にはパラメータという形の多様性が存在するのか」という根本的に問題に対して、安易な断定を避けつつ様々な可能性を考察している第7章は圧巻である。それに加えて、翻訳がすばらしく読みやすい、こなれた日本語になっていることに感心させられる。この種の専門的内容の本の翻訳は、とかく専門家以外の人間には理解不可能な、読むに耐えない日本語になってしまうことも多いのだが、その点本書の訳文は安心して一般の人々にもお勧めできるものになっており、翻訳者の才能と努力に惜しみない拍手を送りたい。
33人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2011年5月5日に日本でレビュー済み
言語は多様ですが、決して無限の多様性を持っているわけではなく、料理でたとえるならば、有限のレシピの組み合わせにすぎず、見た目には全く異なって見える言語も、見方を変えれば相当類似したものとして把握できます。その見方、料理でいえばレシピにあたるのが、「パラメーター」という概念です。
 たとえば、「主要部方向性パラメータ」でいえば、主要部後続言語に属するものには、日本語、モンゴル語、マラヤーラム語、トルコ語、バスク語、アムハラ語、グリーンランド・エスキモー語、スー語、チョクトー語、ディエゲニョ語、ケチュア語、すべてのニューギニアの言語があります。
著者マーク・C・ベイカーさんは、こういったパラメータという概念の種々のパターンを紹介しつつ、人類学的言語学者の(そして「人文科学および社会科学では支配的」(287頁))、人間が話す言語は基本的な世界観と認識に重大な影響を与えるという見方に対して、疑問を投げかけます。すなわち、上記の同じタイプの言語に共通し、そうではないタイプと明らかに異なるような、世界観などがあるのか、ということです。もちろんそんなことはありません。

このように、従来、「言語学の常識」とされてきたことを覆しますが、他の例をあげると、言語と文化、世界観の関係で、エスキモー族は雪をあらわす単語を30以上もっているという話がよく引かれますが、著者によれば、「この神話は真実ではない.実際には、エスキモー族が雪をあらわすのに用いる単語は、普通のスキーヤーよりも少ない.」この話は、1940年のウォーフの有名な論文で誤った形で紹介されて以来、「大衆的メディアが次々と歪曲と誇張を繰りかえし、ついには、この誤った話はアメリカ人の民間信仰の目録の中にしっかりと根をおろしてしまったのである.」(172頁)

まとめると、「言語間にはかなりのちがいがあるが、共通部分もある.目に見える文ではかなりちがっていても、レシピはよく似ているのである.」ということになります。そして、言語の多様な状況に対しても「言語的多様性のこのような見方は、言語的多元主義に対するより堅固で積極的な態度を示してくれる.おたがいを理解しようとする努力を怠らない限り、深刻な誤解を生み出すこともなく、言語の多様性を維持することができるようになるのである.」(355頁)と主張します。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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