文部科学省は12日、航空機を使って測定した放射性セシウム134と137の蓄積量について、初の公表となる福島県会津地方(県西部)を含め、全県のデータを公表した。県西部は県東部(浜通り、中通り)に比べて汚染は少ないが、東京電力福島第一原発から西南西に約138キロ離れた南会津町や152キロ離れた只見町の一部では、「飛び地」のように高い場所があった。
初めて公表したのは同原発から100キロ以西の地域で、測定実施日は8月16日から28日。チェルノブイリ原発事故で「汚染地域」とされたのとほぼ同じレベルの1平方メートルあたり3万ベクレル以上(セシウム137のみ)の地域は、両町や湯川村など一部でみられた。(石塚広志)