香港ジョルダーノ、日本に「再々上陸」
【香港=川瀬憲司】香港のカジュアル衣料大手、佐丹奴国際(ジョルダーノ・インターナショナル)は日本に「再々上陸」する。同社は1992年と2001年に日本に進出したが、いずれも失敗。今回は日本でカジュアル衣料店を展開するウィゴー(東京・渋谷)と組み、「三度目の正直」を狙う。
今回も「ジョルダーノ」ブランドで同社の商品を日本で展開するが、店舗運営はフランチャイズ(FC)契約を結んだウィゴーに委ねる。1号店は広島県福山市に9月16日開業する予定。売り場面積は約100平方メートルで、若者向けのカジュアル衣料を提供する。9月末には30~40平方メートル程度の小型店舗を東京・池袋に出す予定。12年にはさらに10店を出す計画だ。
ジョルダーノを巡っては、「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングが06年、ジョルダーノに買収を提案。だが当時の経営陣が消極的だったことに加え、株価が高止まりしているため買収を見送った経緯がある。
ジョルダーノは6月末時点で中国本土の1200店強をはじめ、香港、台湾などアジアを中心に2400店以上を持つが、日本では根付いていない。劉国権・会長兼最高経営責任者(CEO)は「今後5年以内に日本での売り上げも意義のある水準に達するだろう」と述べ、過去の失敗を踏まえたFC方式で巻き返しを図る考えだ。