『iPhone 5』試作品、またもバーで紛失

2010年4月に『iPhone 4』試作品紛失をめぐる大騒ぎがあったが、今回も同じように試作品がバーで紛失、家宅捜索も行われたが見つからないという失態が報道されている。
『iPhone 5』試作品、またもバーで紛失

リークしたケース・デザインに基づいて想像された『iPhone 5』。Image source: MacRumors

昨年の大騒ぎがあって以来、米Apple社の従業員は大切な『iPhone』プロトタイプに対してもう少し注意深くなっているだろう、と誰もが思っていた。しかし、『CNET』が報じたところによると、『iPhone 5』のプロトタイプが再び紛失したらしい。

今回の紛失場所はサンフランシスコのバー『Cava 22』。時期は7月終わりごろで、Apple社はそれから数日間、このプロトタイプ探しに奔走したようだ。結局この紛失物は、(前回のように5,000ドルで米Gawker Media社に買い取られたのではなく)、『Craigslist』で200ドルで販売された模様だ。

2010年4月、不気味なほどよく似たことが『iPhone 4』プロトタイプにも起こった。カリフォルニア州レッドウッドシティー在住のブライアン・J・ホーガンが地元のバーでこれを見つけ、Gawker Media社が所有するガジェット・サイト『Gizmodo』に売り渡した(日本語版記事)。これに関与したGizmodoのスタッフの犯罪容疑は最近引き下げられたが、ホーガン容疑者は2つの軽犯罪——遺失物横領と盗品所持——で起訴された。

今回の最新プロトタイプに関するCNET記事によると、紛失から数日後、Apple社の代理人がサンフランシスコ警察に連絡し、紛失した携帯は非常に貴重で、本社に無事に戻ってくることを切に願っていると主張したという。

今回紛失したプロトタイプの見た目や、稼働するオペレーティング・システムについての詳細は不明だが、Apple社はこの携帯の場所を、サンフランシスコ近隣の家まで[電子的な手段で]突き止めることができた。

[Apple社スタッフは警察とともにこの家を訪問し、]この家の住人たちは警察に家宅捜索を許可したが、何も見つからなかった。この家の住人たちは、当夜Cava 22にいたとことを認めた22歳の男性を含め、最新携帯のことは知らないと主張した。Apple社から報奨金を提示されても答えは変わらなかったという。

Wired.comはApple社に電話とメールでコメントを求めたが、回答は得られなかった。[CraiglistもCNETに回答していない]

TEXT BY Christina Bonnington
TRANSLATION BY ガリレオ -天野美保

WIRED NEWS 原文(English)