情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

保安院は福島第一原発の堤防が役に立たない可能性があることを把握しつつ放置していた!

2011-08-26 08:49:47 | そのほか情報流通(ほかにこんな問題が)
 昨日の記者会見で極めて重大な事実が明らかとなった。原子力安全・保安院が事故の1年半も前の2009年9月、東京電力から、福島第一原発に押し寄せる津波は6mを超える可能性がある旨の説明を受けていたというのだ。福島第一原発の津波対策は、最大で高さ5.7mを想定してなされていたのだから、6mを超える津波が来る可能性があることを知ったならば、保安院としては改善策を講じるよう、東電に対し、指示する必要があったのは明白だ。それにもかかわらず、保安院は、報告を受けた後もそのまま放置していたのだ。東電は、津波が10mを超える可能性があることも把握していたため(※1)、この6mを超える可能性があるという報告を得た時に、保安院がきちんと対応していたとすれば、その情報も表面化して、今回の事故もここまで深刻なものになっていなかった可能性が大きい。保安院の根本的な意義が問われる事態だ。

※1 http://news.nicovideo.jp/watch/nw105121

 保安院の森山・原子力災害対策官が「2009年9月に口頭で6mを超える可能性がある旨の説明を受けた」と答えたのは、※2の1時間49分30秒あたりで確認していただきたい。

※2 http://iwakamiyasumi.com/archives/12061
 
 2009年、保安院は、地震対策について、「総合資源エネルギー調査会原子力安全・保安部会耐震・構造設計小委員会 地震・津波 、地質・地盤合同WG」で再検討がされていた。その席で2009年6月24日には、岡村委員から、【どうしてそうなかのかはよくわからないんですけれども、少なくとも津波堆積物は常磐海岸にも来ているんですよね。かなり入っているというのは、もう既に産総研の調査でも、それから 、今日は来ておられませんけれども、東北大の調査でもわかっている。ですから、震源域としては、仙台の方だけではなくて、南までかなり来ているということを想定する必要はあるだろう、そういう情報はあると思うんですよね。そのことについて全く触れられていないのは 、どうも私は 納得できないんです】という厳しい指摘までされている(※3の17頁)。

※3 http://www.nisa.meti.go.jp/shingikai/107/3/032/gijiroku32.pdf

 それにもかかわらず、津波対策が不十分である可能性を認識しつつ3年間も放置し、結果的に今回の事故を招いた保安院の責任は極めて重大だ。

 規制するべきところがこのような実態である以上、もはや、自分の身、自分の子供の身は自分で守るしかない!ぜひ、次のブログもお読みください。

【お宅に三菱、東芝、日立の製品がありますか?~不買という意思表示の方法も主権者としての行動の一つ】
http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/d7482e1485743d5826076141de447be0






 

●日本、特に東北・関東の保護者必読の書●

「ICRP Publ. 111 日本語版・JRIA暫定翻訳版」(http://www.jrias.or.jp/index.cfm/6,15092,76,1,html)

「緊急時被ばく状況における人々に対する防護のための委員会勧告の適用(仮題)=109」
(http://www.jrias.or.jp/index.cfm/6,15290,76,1,html)

アメリカ科学アカデミーの文献「BEIR-VII」(Biological Effects of Ionizing Radiation-VII、電離放射線の生物学的影響に関する第7報告)
http://archives.shiminkagaku.org/archives/radi-beir%20public%20new.pdf



◆東電本社の記者会見は、午前11時~正午から始まる単独会見、午後5時ごろからの統合本部会見の2回となっている。インターネットで生中継と録画配信されている◆

 → ニコ生 http://live.nicovideo.jp/ 

   岩上さんのサイト http://ow.ly/4wCEr





◆以下参考◆


原子炉建屋とタービン建屋の図。クリックで拡大できます。

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【日弁連の東日本大震災・原発事故災害復興支援活動】
→ http://www.nichibenren.or.jp/activity/human/higashinihon_daishinsai.html





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Marine in Futenma must go back to your country. There is no place where the base of Marine is acceptable in Japan.

Okinawa and a lot of Japanese oppose the transfer of the Futenma base to Henoko


At least180 MPs of ruling parties say NO to Futenma relocation within Okinawa. Check this http://bit.ly/9jQIW8



 ●今回の原発事故から、原子力村の実態、大手マスメディア経営陣がそれに取り込まれている実態が明らかとなりました。この実態を打破するための仕組みを紹介した拙著を紹介させていただきます。もし、このブログをお読みの方でまだ、これらの本に目を通されていない方は、最寄りの図書館にリクエストしてお読みください。外国でどのような対策が実行されているかがお分かりいただけると思います。今後、3・11の再来を防ぐための具体的な方法のいくつかだと確信しています。








★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて:Gilbert's Nuremberg Diary)
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