ジョブズ氏愛用、黒いタートル販売急増 品切れ相次ぐ
米製造元、売上高の一部寄付へ
【ニューヨーク=小川義也】5日亡くなった米アップルのスティーブ・ジョブズ氏が愛用していた米国製の黒いタートルネックが飛ぶように売れ、話題を呼んでいる。製造元の米ニットクラフト社(ミネソタ州)は追悼のため、売上高の一部を米国対がん協会に寄付することを決めた。
販売が急増しているのは、主力ブランド「セントクロイ・コレクション」の黒いタートルネック「スタイル1990」(1枚175ドル)。全米11州に展開する店舗のほか、オンラインストアでも販売しているが、ジョブズ氏死去のニュースが世界中を駆け巡った5日以降、品切れが相次いでいるという。
ジョブズ氏は製品発表会などで、このタートルにジーンズとスニーカーといういでたちでほぼ毎回登場。同氏のトレードマークとして親しまれていた。地元メディアの取材に応じたニットクラフト社の創業者バーンハード・ブレナー氏によると、「ジョブズ氏は毎年2ダースほど購入し、ほぼ毎日着ていた」という。