東日本各地の浄水場で放射性物質が検出された残土がたまっている問題で、厚生労働省は29日、14都県の浄水場での処分状況(今月9日時点)を発表した。計7万9194トンが施設内に保管されており、前回調査(7月12日時点)の3万7286トンから倍増していた。処分先は約75%が決まっていないという。
調査結果によると、処分するために放射性物質の検査をした残土は12万9316トンで、このうち処分・再利用できたのは5万122トンだった。管理型の最終処分場への埋め立ては2万8855トンで、東京都が8割を占めた。セメントなどへ再利用が2万1267トンだった。
このほか、検査をしていない状態で保管している残土は3万6820トンで、前回調査より1万7811トン減っていた。