原発「絶対安全というつもりない」 新保安院長が会見
経済産業省原子力安全・保安院の深野弘行院長は18日、就任後初めて記者会見し、「(原子力の)新しい規制組織が円滑に立ち上がるよう、人材の育成に努め、新組織に引き継ぎたい」と述べた。原発の安全性については「今後、絶対安全と言うつもりはない」と強調、地元自治体などに対して原発のリスクをしっかり説明していく考えを示した。
原発シンポジウムでの保安院のやらせ問題では「こういうことが起きないような組織の風土づくりをしなければならない」と述べ、再発防止のため意識改革を徹底するとした。
保安院は来年4月にも環境省の外局として設置される新組織「原子力安全庁」(仮称)に統合されることになったが、「経済産業省に規制側と推進側があったからといって安全規制がゆがめられていたという印象はない」との認識を示しつつ、「国民から公正と思っていただける組織をつくることには不満は全くない」と話した。