【8月16日 AFP】中国が初の空母の試験航行を開始して周辺諸国の懸念が高まるなか、台湾が移動式の超音速対艦ミサイルの開発を進めていることが分かった。

 台湾立法院(国会に相当)国防委員会に属する林郁方(Lin Yu-fang)議員が14日、AFP記者に語ったところによると、開発中のミサイルは既存の対艦ミサイル「雄風(Hsiungfeng)3型」に改良を加えたもので、艦対艦ではなく地対艦型で、射程距離も長く、より大型の弾頭を搭載できるという。

 また開発中のミサイルは、中国からの攻撃を回避しやすいよう、移動式発射装置で配備されるようになっている。

 雄風3型は、14日に閉幕した「2011年台北国際航天・国防工業展(2011 Taipei Aerospace and Defence Technology ExhibitionTADTE 2011)」の一般公開に先だって前週、報道陣に公開されていた。展示ブースには「航母殺手(空母キラー)」の文字が躍り、注目を集めた。

 アナリストらによると、雄風3型は最大速度マッハ2(音速の2倍)、射程距離130キロで、すでに台湾のフリゲート艦やミサイル艇に配備されているという。(c)AFP

【参考】TADTE 2011公式サイト