経産相が辞任の可能性言及 玄海原発巡る混乱で
参院予算委、首相は衆院解散を否定せず
参院予算委員会は7日午前、集中審議を開いた。海江田万里経済産業相は九州電力玄海原子力発電所の再稼働を巡る混乱について「いずれ時期が来たら私も責任を取る」と述べ、引責辞任の可能性に言及した。菅直人首相は衆院解散・総選挙に関して「憲法上与えられた権限の中で全力を挙げて仕事をしている」と語り、自らの解散権行使を否定しなかった。
首相は8月6、9日に開く広島、長崎の原爆犠牲者の追悼式典について「万難を排して出席したい」と強調した。自民党の礒崎陽輔氏、民主党の大久保潔重氏への答弁。経産相は玄海原発の再稼働に関して「関連地域の市長、住民の理解を得られなければ立ち上げはできないと実感した」と指摘した。首相は「国民が理解し、納得できる仕組みを検討してほしいと経産相と細野豪志原発事故担当相に指示した」と述べた。
首相は再生エネルギーの利用促進に向けて太陽電池の発電費用を2030年に現在の6分の1に引き下げる考えを強調した。「現在の原子力発電費用に近いところまで、太陽光や風力発電の費用を下げたい」と話した。原発事故を受けて「原発費用は大幅に上がることは間違いない」とも語った。
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