全社協 東日本大震災福祉対策本部 ニュース36号

ボランティア数の推移について


 ボランティアの活動者数は、5月3日の11,500人をピークに減ってきており、直近のピークである6月18日(土)も7,000人にとどまっています。
 ゴールデンウイーク以降、土日に数が増える(とくに土曜日)という傾向が定着しています。ゴールデンウイーク直後の5月14日(土)は7,900人でしたが、以後6,700人、5月21日、6,700人、5月28日、6,400人と減り続けてきているものの、ゴールデンウイーク前の数値は上回る結果となっています。6月11日に6,800人、6月18日に7,000人とわずかながら増加しています。
 なお、天候によって、活動者数に変化があります。 

 

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 ボランティアニーズは、一部地域を除いて減少しておらず、現地は、より多くのボランティアの方々の参加を求めています。
 土日にボランティア数の山が来る傾向は、実際にボランティア側の希望が多いのに合わせて、土日にニーズを集約し、さらにそのため、土日を中心にボランティアバスを準備する等の取り組みを行っていることが、その要因になっていると考えられます。
 ボランティアバスは、新幹線駅や主要都市からのバスを現地が準備するだけでなく、県外の各種団体がバスを準備し各県で参加募集をするもの、さらに旅行会社が募集するものと、さまざまなかたちがあります。
 最近では、ボランティア活動と東北地方の観光をセットした旅行会社によるツアーも具体化され、被災地復興につながるものとして現地では歓迎しています。
 
 本ニュースでも常にお伝えしていることですが、ご紹介しているボランティア参加者の数値は、災害ボランティアセンターを経由して活動された方の数です。この他にも、NPO等の活動に多くの方が参加されているものと考えられます。したがって、ボランティアの参加数の変化を見るための参考値ととらえてください。