「今改めて考える絆とつながり」というお題で話してきた

2011年6月19日(日) 13:37:07

昨日はACフォーラムというカンファレンスで話してきた。@日本科学未来館

2005年からやっているコミュニケーションのカンファレンスで、ACとは「All Communicators」の略。今年のテーマは「これからのマーケティングとソーシャルメディア」であった。

午前10時50分に始まって、終了が(懇親会を入れて)21時30分という長丁場。講演者は21名。聴衆は250名。そのトリの講演(20分)と対談(40分)に指名され、のこのこ出かけていったのである。

というか、実は「4/1の独立以来、仕事量の加減がわからずいろいろやり過ぎて、かなり疲弊していることが個人的に判明」したので(笑)、のこのこ出かけたのも自分の講演直前。とても面白い顔ぶれだったのでせっかくだから午前中から行っていろいろ聴いてみたかったが、ぎりぎりまで家で休息をとっていた。もったいないけど仕方がない。

講演テーマは「今改めて考える絆とつながり」というお題でいただいた。
でもね、話した内容は「ソーシャルメディアを絆とつながりとか矮小化して考えちゃいけないんじゃないの?」というようなこと。お題を否定するような話(笑)。まぁ「改めて考える」だからいいのだけど。

で、対談は、ボクと同じく3月で独立した佐藤達郎さん(博報堂を退社)。
お題は「これからのコミュニケーション」。「さとたつ」さんとはほとんど初対面だけど、お互い似た年齢であり、経歴が長いこともあって、なんだか飄々かつざっくりした本質的な対談にできたかな、と思う。

内容をここでくわしく書くことはしないが(ようやく執筆を再開した次の本でもっと深く書きます)、徳力基彦さん(@tokuriki)がいくつかツイートしてくれていたので、引用(←さぼり)。カンファレンス全体はしょこさんがtogetterしてくれてます。ボクのも後半にtogeられている。

さとなおさん「ソーシャルメディアは関与するタイプの生活者をつなげ、結び、その行動を加速させた。」 個人的にはこの最後の「行動を加速させた」という部分にソーシャルメディアの価値のヒントがある気がします。 #acf2011


さとなおさん「ソーシャルメディアを、関与する生活者にダイナミックに動いてもらうプラットフォームとして捉え、マスメディアなど様々な手法を組み合わせた可能性を試していく。そうすれば、日本においても、ソーシャルメディアは企業にとって大チャンスとなる。」 同意。 #acf2011

さとなおさんが独立した背景「ソーシャルメディアにどっぷり浸かる上で、公私の区別、リアルとバーチャルの区別がつかない生活になってきた。また、広告やPRなどの境界薄れつつある。その一方で組織においては、その区別が重要視されており、不自由なことが多くなってきた。」 #acf2011

さとなおさん「組織を嫌いになってないのに、会社のルールが息苦しくて自由に動けないと感じたときには、あえて外に飛び出して外から中の人間と連携することで見えてくることもあるのではないか。」これは新しい視点だなぁ。 #acf2011

終了後の懇親会やツイッター上ではとてもいい感想が多かったのでホッ。
20分の講演って時間的にとても難しいけど、イイタイコトがちゃんと伝わったのならうれしいな。個人的な裏テーマは「大震災から100日目」だったんです、実は。なので「歌うから動くへ」の話もし、アクション方向に話を収束させたつもり。まぁわかった人だけわかればいい程度だったけど(そういうテーマのカンファレンスじゃなかったので)。

さて今日も講演。
今日は「震災とメディア」というテーマで週刊アスキーのセミナーに出演する。「助けあいジャパン」の活動紹介しつつ、震災について話す感じ。

つか、独立してから土日という概念が消滅したよママン(笑)

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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