千葉県は9日、同県多古町の水田で玄米を検査した結果、放射性物質は検出されなかったと発表した。同町は早場米の産地として知られ、各地に先んじて国の検査方針に沿った検査を4日に実施していた。
国は収穫前の予備検査と収穫後の本検査の2段階でコメの検査を実施する方針を示している。今回の検査は収穫の1週間〜10日前に実施する予備検査で、県が町内の5地点の水田で実施。セシウム濃度が玄米1キロあたり200ベクレルを上回ったら本検査で重点調査区域となるが、いずれの地点の玄米も放射性物質は検出されなかったという。
予備検査は、高い数値の空間放射線量が測定された市町村を対象に実施。本検査を終えるまで各農家は出荷自粛を求められる。本検査で1キロあたり500ベクレルを上回った場合、当該の市町村のコメは出荷停止になる。