Stellavoceの高島まきです。こんにちは。
東京はここのところ涼しい日が続いています。
このままずっとこれくらいがいいんですが、そうは問屋が卸さない、でしょう……。

今年はXXのせいでセミが鳴かない、などとまことしやかにツイッターなどでささやかれたりしていましたが、なんのなんの。
東京都心の我が家でも、今朝はじゃんじゃん聞こえましたよ、蝉の声。

で、ふと思いました。

日本人は蝉やら秋の虫やらの音を愛でる、という美しい風習がありますが、西洋にはないんです。
あ、蝉は暑苦しいから「愛でる」とは言わないか(笑)。
ま、いずれにしても彼らには雑音であるらしい。

日本語だと、蝉の「声」なんて言ったりしますけど、英語じゃどうせ蝉のsoundやnoiseって言っちゃうしなあ、と思いつつ、試しに「蝉」を英英辞典で引いてみました。

蝉は cicada 。
[sika:da]。カー、にアクセントね。

広尾にもこの名前のレストラン、あるけどね。→ここ


さて、英語的にはどうでしょう。

まずは Cambridge Advanced Leaner's Dictionary から。


a large insect found in warm countries which produces a high continuous sound.
「暖かい(+暑い)国にいる大きな昆虫。高く長い音を出す。」


でたっ、warm!
ここでも「暖かい」以上の「暑い」はずのところで、使ってるよ。
(なにそれ?って方はこちらの記事をどうぞ。)

というかですね。
なんというシンプルな説明!(笑)

じゃあいつものOxford English Dictionaryでは?


a large bug with long transparent wings, found chiefly in warm countries. The male cicada makes a loud, shrill droning noise after dark by vibrating two membranes on its abdomen.
「長い透明な羽を持つ大きな昆虫。主に暖かい(+暑い)国に生息する。夕暮れ以降、雄の蝉は腹部にある2枚の薄い膜を振動させ、高音で大きな羽音を出す。」


あら。
夕暮れ以降に鳴く蝉ばかりじゃなくってよ。
それともcicadaは「ひぐらし」のことだけを指してるんでしょか。そんなことはあるまい。

そして、droning noise.
とりあえずここではまとめて羽音としちゃいましたが、droningは蜂とかのブンブンいう音。辞書的定義では「低く、継続する音」。

なのに、その前にshrillという言葉が使ってある。
キーキーいう高音。

高音だけど連続するブンブン音。
というわけで羽音にしました。しかし。

いずれにしてもnoiseと言われてしまうわけですね。(爆)

「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」

そんな情緒は全く感じられません。(笑)






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