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被災地の「ありのままの姿」を切り取る 半田也寸志氏撮影の写真を都内で公開

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半田也寸志写真展1

宮城県東松島市で撮影

東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城・岩手両県の沿岸地域を中心に、フォトグラファー・半田也寸志氏が撮影した被災地の写真十数点が13日から、都内で展示される。東北自動車道の通行が再開した4月1日から5月上旬にかけて、複数回にわたって現地入りし撮影した約3500枚の中から選んだ。「津波による爪跡が生々しい、被災地のありのままを見てもらいたい」(半田氏)と、撮影には超高精度のデジタル機材を使用し、銀塩最大サイズの印画紙にプリントした。

東京・汐留の電通本社ビル1階「電通ホール」で13日9時から19時まで、1日限りで展示する。電通が同日、震災復興に向けた提言などを行う「ネクストステージプロジェクト」主催のセミナーを開くことから、その関連企画として同社がスペースを提供した。14日からは中央区築地の電通テック本社ビル1階スペースに会場を移し、1週間程度続けられる予定。

訪れたのは岩手県陸前高田市、大船渡市、釜石市、宮城県気仙沼市、南三陸町、女川町、東松島市など。被災地に入り「本当に復興できるのだろうか」と立ち尽くしたという半田氏は、連日自動車で移動しながら夢中でシャッターを切った。「がれきの撤去だけでも大変な作業。地域が立ち直るためには相当な時間とお金がかかることは間違いない。まずは、被災地の姿をあらゆる人に見てもらうことが必要だと思った」(同)。撮影には6500万画素の高画質を誇るPhase One P65+とNikonD3Xを用い、幅1.8~3.5メートルの印画紙に出力した。

撮影を終えてからは、有志の協力も得ながら、写真展の開催や写真集発行などの実現を模索してきた。6月下旬には東京・銀座のCMプロダクション「21インコーポレーション」内のギャラリースペースで、関係者らを招いた内覧会を実施。それが今回の展示につながったという。

※電通テックでの展示は22日17時30分まで。

(注)以下の写真は半田也寸志氏撮影(クリックで拡大)。展示物とは異なる可能性があります。

半田也寸志写真展1_1