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大飯・泊原発、営業運転再開へ 調整運転中、震災後初

2011年7月13日3時0分

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図:大飯原発と泊原発の地図拡大大飯原発と泊原発の地図

 関西電力と北海道電力は12日、定期検査中なのにフル稼働している大飯(おおい)原発1号機(福井県)と泊原発3号機(北海道)について、国に最終検査を近く申請し、営業運転を再開する方針を決めた。正式な手続きをとらず、4カ月も「調整運転」を続けることへの批判を受けて判断した。起動済みとはいえ、東日本大震災後、定検中の原発では初の営業運転再開となる。

 大飯1号機は震災前日の3月10日、泊3号機は同7日に原子炉を起動し、調整運転に入った。通常約1カ月で経済産業省原子力安全・保安院の「総合負荷性能検査」を受けて営業運転に移るはずが、両電力とも「地元自治体の理解が得られていない」と検査を申請してこなかった。

 しかし、調整運転が長期にわたり、保安院から「検査を受けるように」と口頭での指導があったことから、両社とも検査申請を決断した。

 全国の定検中原発の中で、調整運転をしているのはこの2基だけ。調整運転といっても、利用者への電力供給はしている状態だ。

 営業運転するのに地元の同意は法令上必須ではないが、地元の対応は分かれている。福井県は8日の県議会で「(申請は)国と事業者が判断すること」との認識を示し、黙認する見込み。一方、これまで営業運転再開に難色を示していた北海道は、北電からの打診に回答を保留している。北電は今後も道に理解を求めつつ手続きを進める方針だ。(清井聡、綱島洋一)

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