2011年7月13日0時48分
東京電力福島第一原発から約18キロの警戒区域内、福島県楢葉町山田岡の国道交差点で、10日午後9時15分ごろ、防犯警戒中のため赤色灯を点灯し、駐車していたパトカーに、野生化した牛2頭が突進、衝突した。
空腹のせいか、抗議か、赤色灯に反応したのか。運転席側のドアに約20センチ四方のへこみができたが、パトカーに乗っていた警察官2人にけがはなかった。「暗い中、突然わきから牛が現れた。5、6頭に囲まれた。びっくりした」と話している。体当たりしてきた2頭の牛はその後、悠然と立ち去ったという。
警戒区域内に置き去りにされた家畜が野生化しているため、県警は、一時立ち入りなどで区域内に入る際は十分注意するよう呼びかけている。