玄海原発再開阻止求め抗議　佐賀県庁で市民ら

　九州電力玄海原発２、３号機の運転再開に反対する市民が１１日、佐賀県庁内で抗議行動をした。政府が打ち出したストレステスト（耐性評価）の実施に反発。古川康知事との面会を求め庁舎内になだれ込むなど、一時は騒然となった。

　市民団体の呼びかけで２００人以上が参加。俳優の山本太郎さん（３６）も駆け付け「今使っている電力がたくさんの人の命を犠牲にしているのなら、僕は使いたくない」と訴えた。

　市民らは庁舎内に入り、応対した県原子力安全対策課の職員に「子どもたちの未来を考えて再稼働しないで」「脱原発の議論を始めてほしい」などと訴えた。

　抗議行動の終盤では、脱原発ネットワーク・九州代表の深江守さん（５４）が「（テストまでの）与えられた時間に、私たちの思いを広げ、玄海２、３号機の再開阻止、老朽化した１号機の廃炉を実現しよう」と呼びかけた。