評者は、マンガは読むがマンガを描く才能はないので、他の方のレビューを読んで“自分が読む本ではないなぁ”と思いながらも、表紙を描いている「西村ツチカ」の絵が本文でも見ることができるかもしれない、という淡い期待とともに購入。
西村ツチカの絵は表紙と裏表紙だけ･･･。他には１枚もない･･･、というか本文は全て「字」。
内容や対象とする読者は、他の方のレビューが非常に的確なので、ここでは省略。
マンガ「家」を目指す人とマンガの「読者」では、この本の評価は異なるのだと思う。また、「読者」でも、例えば「バクマン。」を読んでいる読者とそうでない読者では評価が異なるように思う（ただ、この作品を手に取るような人は「バクマン。」は読んでいるに違いないと思うが）。
そう、「バクマン。」を読んでいる読者にとって、この作品は「お金」がリアルに描かれていて、エンタメの要素が一切ない「バクマン。」だ。
評者は「バクマン。」を読んでいるので、正直、結構退屈だった。
だけど、もし「バクマン。」を読んでいなかったら、かなりおもしろく読めたと思う。
「トキワ荘プロジェクト」について説明を。
トキワ荘プロジェクトは、本気でプロの漫画家を目指す若者に、東京都内で低家賃の住宅（シェアハウス）を提供するプロジェクト。また住居だけではなく、入居している漫画家志望者向けにマンガやアシスタント等の仕事の紹介や講習会、出版社、編集者の紹介、全荘合同での親睦会（月１回）の開催等も行なっている。2006年8月にスタートし、2011年現在、入居定員数は100名以上となっている。運営団体はNPO法人NEWVERY。
以上、本書からの引用。
評価の☆×３は、あくまで、マンガの「読者」からのものなので、マンガ家を目指す（そうとしている）人には参考にならないと思う。
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