どうなってるの? 表からでも裏からでも打てる究極のキーボードパッドが発売決定![COMPUTEX TAIPEI 2011]

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    どうなってるの? 表からでも裏からでも打てる究極のキーボードパッドが発売決定![COMPUTEX TAIPEI 2011]

    iPadにも対応するんですって!

    華やかな演出いっぱいでスタートした台北国際コンピュータ見本市(COMPUTEX TAIPEI 2011)へと、はるばる中東はイスラエルからやって来たというユニークな企業のブースを発見しちゃいましたよ。これまで先行予約が受け付けられていた謎のキーボードパッドの発売決定とともに、その進化型モデルが初公開されていました...

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    キーボード、マウスカーソルキー、スクロールホイール、メディアコントローラーボタンをまとめてゲームパッド型のデバイスに組み込んで、使いやすい人間工学に基づいたエルゴノミックデザインを採用している「Grippity 1」は、ここ数年の間、改良に改良を重ねて、ついにGrippityが開発を完了した自信作とのことで、キーボードのあり方を根底から変えてみせたいとの意気込みが語られていましたね。

    実際に握ってみると、ちょうど各キーへ指がソフトにフィットするデザインで確かに使いやすそうです。当初は背面からキーをタッチすると入力が行なえるモデルが発表されていたようですが、完成したGrippity 1は、とにかくシースルーで見えている文字盤のキーに触れさえすれば、前面からでも背面からでもスムーズなタイピングが進んでいきますよ。

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    そして圧巻なのは、なんと本体を裏返すと別のキーが表示され、これまた表からでも裏からでも指が触れれば文字入力が可能です。加速度センサーを搭載し、どちら側のキーがユーザーの目に見えているのかを判断して、要は表示が確認できる側のキーのみが打てる仕組みになっているらしく、前面と背面で別々の文字が勝手に入力されてパニックになるなんてことはないように工夫されているとのことですね。

    当初はリビングルームのテレビ向けに発売されるものの、iPadやAndroidタブレットに対応する新たなワイヤレス入力デバイスとしてGrippity 1を売り込んでいくプランも打ち出されていました。意外と便利な利用シーンがあるかもしれませんよね~

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    そして今回の会場でプロトタイプが初披露されていたのは、早くも次世代モデルとなる、シースルーディスプレイを搭載予定の「Grippity 2」でございます。液晶画面には複数レイアウトや言語のキーボードを自由自在に表示して、これまた前面からでも背面からでも指先のタッチでスムーズな入力が可能ですよ。まだ量産価格を出せるほど開発が完了していないんだそうですが、来年あたりには正式発売したいとのお話でした。

    さらにその先のビジョンとしましては、もうタブレットPCの画面全体がシースルーになっていて、前面からでも背面からでもシーンに応じて操作できるデバイスの投入が明らかにされていましたね。これぞ究極のマルチタッチ環境を構築してみせるぜって大きな夢が語られており、なんだかスゴそうなアイディアをたくさん持ち合わせている感じです。ちょっと今後の展開が非常に楽しみな企業ですね!

    COMPUTEX TAIPEI 2011

    (湯木進悟)