傍観者の独り言

団塊世代で、民間企業で「チンタラ・グウタラ」に過ごした人間の手前勝手な気儘な戯言・放言。

原発事故:内部被曝検査「ホールボディカウンター」・・・対策本部の怠慢?作為?

2011-05-07 11:43:10 | 民主党(菅政権)

メディアが原発事故現場の作業員の労働環境について報道し始め、作業員の被爆線量が話題になっています。
線量計不足で作業員が被爆事故以来、作業員の安全管理が話題になっており、特に、内部被爆を検査する「ホールボディカウンター」が注目されています。

FRIDAY」(GW合併特大号)に掲載記事『「封印された内部被爆」衝撃の実態』(わずか数時間で「通報基準」の7倍! 100倍を越えた作業員も!)で、震災時に現場作業に従事した作業員が4月6日にホールボディカウンター(WBC)で作業後5365cpm(1分間に5365回放射線を照射された)の数字を示したことや、作業員の話しとして、震災後、2週間ほど避難した同僚が東海村で作業前のWBC検査値が基準値の100倍以上の8万cpmで自宅待機中や、3月半ばから3日間、5号機付近で電源の復旧工事に従事した同僚作業員が「4万cpm」だったと報道しています。
そして、作業員は、”「原発の20km圏内の行方不明の捜索が開始されたのは、震災の1ヶ月後で、自衛隊も警察も東電から放射能汚染が酷いと聞いていたのではないか?」”とし、”「現場作業員と原発周辺に住み続けている人々をWBC測定をかけるべき」の話しを報道しています。

また、『東電が公表しなかった毎時900ミリシーベルの驚愕事実! 作業員は死ね、というつもりか 16分で被爆限度突破! 「超高濃度汚染の作業現場」』で、3号機周辺の瓦礫が高濃度汚染された汚染現場マップを知らずに現場作業に従事した作業員や、事故後は「原発手帳」(放射線管理手帳の通帳)への自分の浴びた放射線量は知らされていないと報道しています。

「ホールボディカウンター」については、6日、フジTVの『とくダネ!』でも取り上げておりました。
津波で「原発手帳」を流失し、過去の記録が不明の作業員もおり、東電の「ホールボディカウンター」が復旧したが、協力企業の作業員は、「ホールボディカウンター」は順番待ちで、なかなか測定の機会がないが、東海村には、「ホールボディカウンター」車載車(1回の測定時間は2分)が空いており、後日、東電から問い合わせがあったと報道していました。

ブログ「日々坦々」様のエントリー『「ホールボディカウンターと日の丸」 by インナーマザー』で、15年前のNHKスペシャル「終わりなき人体汚染~チェルノブイリ原発事故から10年~」に、「ホールボディカウンター」を積んだ検診車が各地を巡回検査しているシーンがあり、そこで登場するホールボディカウンターを搭載した検診車には日本国旗が描かれていました(検診車に両サイドのボディに日の丸)と。
”「ならば何故、この機械を使用して福島県民の巡回検査をしないのか。
大病院や原発施設にはホールボディカウンターはあります。ロシアのバス(検診車)に乗せられる機器が日本の車両に搭載出来ない道理はない。発電機とセットでトレーラーに乗せる工夫も出来るはずです。なぜ行政は積極的に検査をしないのでしょうか。

時間が経てば証拠も記憶も消えてしまいます。15年前のロシアですら行っている基本検査を日本ではやらない。
証拠隠滅(消滅)を目的に「時間稼ぎの放置」をしていないのならば出来るはずです。
」”
と書かれています。

ネットの情報によれば、自民党の徳田毅議員の4月17日のブログ『避難区域の苦悩』で、南相馬市立総合病院の及川友好副院長の話として、

”「そして及川副院長の話から驚愕の事実を知る。
3月12日の一度目の水素爆発の際、2㎞離れた双葉町まで破片や小石が飛んできたという。
そしてその爆発直後、原発の周辺から病院へ逃れてきた人々の放射線量を調べたところ、
十数人の人が10万cpmを超えガイガーカウンターが振り切れていたという。それは衣服や乗用車に付着した放射性物質により二次被曝するほどの高い数値だ。

しかし、そこまで深刻な状況だったとは政府から発表されていない。
病院に立ち寄ることなく、被ばくしたことも知らずに、家に帰って子供を抱きしめた人もいたかもしれない。

そこで爆発から2時間後の枝野官房長官の会見を読み直してみた。
水素爆発は起こったが、格納容器が破損していないことを確認した。
従って原子炉格納容器内の爆発ではないことから、放射線物質が大量に漏れ出すものではない、と述べている。
13日での会見では、バスにより避難した双葉町の住民の皆さんのうち、9名が測定の結果、被ばくの可能性があることを発表した。
この9名のうち4名の方が少ない方で1800cpm、多い方で40000cpmの数値。
その上で専門家の判断によると、こうしたものが表面に付いているという状況に留まるならば、健康に大きな被害はない、とも述べている。

南相馬市立総合病院で確認されているだけでも十数人が高い数値を示していた深刻な状況が、
政府には情報として上がっていなかったのだろうか。
もし情報が上がっていなかったとしたら、官邸の情報収集能力と危機管理の観点から問題であり、
情報が上がっていたのに意図的に正確な情報を伝えなかったのであれば、、
それは政府による情報操作であり、犯罪に近い行為と言える
。」”

と書いています。

「FRIDAY」、ブログ「日々坦々」様、徳田毅議員様のブログを鑑みすれば、現場作業員は勿論のこと、原発周辺の住民には、「ホールボディカウンター」測定すべきですね。
小中学校の屋外活動の制限する「年間20ミリシーベルト」問題が話題になったが、外部被爆の懸念より、内部被爆のほうが深刻な問題ですから。

政府は、パニックになる恐れがあると情報開示しませんでしたが、パニックになる事態だったのではないかと憶測しますね。
慶応大学の金子勝教授のブログ『事故調査委員会による検証が必要です―日本復興計画その2』ではないが、早急に事故調査委員会に立ち上げことが必要ですね。
初期データが消滅しますので。

時、既に遅しの感はありますね。


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