東北道・磐越道の交通規制、24日に全面解除
一般車両も通行可能に
警察庁は23日、主要高速道路の東北道と磐越道について、交通規制を24日午前6時に全面解除すると発表した。東北道白河インターチェンジ(IC)―本宮IC間の道路の補修が完了したため。通行証のない一般車両も含めて全車両が通行可能となり、東北地方の物流や交通を担う大動脈が震災から13日ぶりに復旧する。
規制が全面解除されるのは東北道宇都宮IC― 一関IC間と、磐越道いわきジャンクション(JCT)―津川IC間など。仙台市周辺から東北道につながる環状線の一部も規制が解除される。規制緩和に伴い、新たな緊急通行車両用の通行証の交付は終了する。
一方で、常磐道いわき中央IC―常磐富岡IC間は道路事情などから依然として全面通行止め。仙台東部道路の仙台若林JCT―利府JCT間の上り線と、山形道月山IC―西川IC間の下り線も通行止めが続く。
三陸道鳴瀬奥松島IC―登米東和IC間は道交法に基づく交通規制が残り、通行証のない一般車両は通れない。
警察庁は11日の震災発生直後、緊急点検のため、東北道の浦和IC(埼玉県)―碇ケ関IC(青森県)間などの広範囲で道路法に基づく交通規制を実施。12日には各地で災害対策基本法による緊急交通路の指定を行い、人命救助や復旧のため通行証を持つ緊急通行車両の通行を認めた。
その後は、物流や市民生活への影響を考慮し、警察庁は交通規制を徐々に縮小。22日には通行止め区間を除いてトラックを全面通行可能にするなど、道交法に基づく規制に変えていた。