北海道美術ネット別館

アート、写真、書など展覧会の情報や紹介、批評、日記etc。毎日更新しています

■佐藤仁敬個展 (4月25日まで) 24日の詳報・10

2010年04月25日 17時01分13秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
承前

 4月24日、最後に訪れた北都館。
 全道展の若手として頭角を現し、独立美術会友、サッポロ未来展のメンバーとしても活動している佐藤仁敬さんの、パステルを中心とした小品展である。

 筆者が訪れたときには、全道展会員のHさんがいらしていた。北都館は初めてとのこと。
 佐藤さんは、琴似にお住まいで、地元の個展ということになる。

 冒頭画像、いちばん手前は「女」。
 いやー、こういう表情はいいなあ。

 佐藤さんは1980年滝川生まれ。小さいころから、渡辺貞之さん(全道展会員)にデッサンを習っていたという。
 渡辺さんの人物デッサンのうまさは、見るたびに舌を巻くけれど、佐藤仁敬さんのデッサンも実にうまい。うまい人に習った人すべてが上達するわけではないだろうけど、たしかに線から受ける印象は、渡辺さんのデッサンから受けるそれに似ている。


 「paranoid」。




 自由な曲線が好き-という佐藤仁敬さん。
 上の「Love Kotoni City」は、鉛筆で、地下鉄琴似駅の周辺を書いた労作だが、やはり直線だけで構成された作品は、書いててそれほど楽しかったわけではないらしい。

 しかし、絵とはついに技術だけではないだろう。
 技術の高みが、モティーフの精神性に迫っているからこそ、見る人が、佐藤仁敬さんのデッサンの前で思わず足をとめてしまうんじゃないかと思う。


 出品作は次の通り。
裸婦
SAROME
宇宙遊泳(油彩、紙)
icon (油彩、紙)
Love Kotoni City (パステル、紙、鉛筆)
paranoid(同題3点)
○△□ (油彩、紙)
想 (油彩、紙)

少女
青年


2010年4月19日(月)~25日(日)10:00am~10:00pm(最終日-8:00)
カフェ&ギャラリー北都館(札幌市西区琴似1の3)

第64回全道展入賞者展(2009年10~11月)
第64回全道展(2009年6月)=画像なし
佐藤仁敬個展(2009年4月)
第63回全道展(2008年)=画像なし
第6回サッポロ未来展
佐藤仁敬個展(2006年、画像なし)



・地下鉄東西線琴似駅の5番出口から250メートル、約4分
・JR琴似駅から750メートル、約10分
・中央バス、ジェイアール北海道バスの「高速おたる号」や手稲方面行きに乗り「西区役所前」から950メートル、約13分


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (SH)
2010-04-25 21:31:44
ヤナイさん、こんばんは。

今日まででしたか…
いい作品がありますね。
行けば良かったです。
SHさん、こんばんは (ねむいヤナイ@北海道美術ネット)
2010-04-25 23:11:02
えー、そんなに近いのに行かなかったんですか!?

しかし、またやるでしょう。きっと。

北都館では、このあと、羽山雅愉展が見逃せないですね。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。