原発止めたら、電気が足りない?@

●この章の内容●

   1,原発が止まったら、電気が足りない?
   2,いちばん電気を多く使うとき。
   3,原発の電気が3分の1になるわけ。
   4,あまった電気を「捨てる」とき。
   5,電力会社は、せつでんしてるの?
   6,オール電化住宅の落としあな。
   7,ホントの省エネ・節電は?




 


   原発止めたら、電気が足りない?(1)


Q:原子力発電所が全部止まったら、
    電気が足りなくなるってほんと?


A:そんなにかんたんな話ではないようね。じっさいに2007年7月16日、新潟県中越沖地震ちゅうえつおきじしんで世界最大の原子力発電所が故障こしょうしたの。東京電力の柏崎刈羽原発かしわざきかりは げんぱつというところだけれど、それいらいそこの7つの原子炉はしばらく全部止まっていたの。そこで発電できる電気は、800万キロワットアワーという大きさで、東京電力全体の約5分の1もの電力を、そこだけで発電していたのよ。
 この事故のために電気が足りなくなって、停電ていでんがおきたという話はありません。
   (2010.10現在、1・6・7号機運転再開)


柏崎刈羽原発と、地震で起きたパイプのずれ


Q:よく、「電気の3分の1は原子力?」っていわれてるね?

A:それはね、原発は止めずにずっとうごかしつづけていても、ほかの発電所はとめてしまうからなのよ。右下のグラフは、一日のうちの電気の使用量の変化をあらわしたグラフです。電気は作ってためておくことができないから、使う分だけ作らなければならないの。
 だからこのグラフは、発電した電気の量をあらわしてもいるのよ。
 このグラフから、電力会社がどんなふうに電気をつくっているかわかるんだけど、気づいたことはある?
 グラフの@〜Bのところをよくみてね




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