放射線の健康影響など、原子力の基本
的について推進側でない説明を聞きたい!
・よくわかる原子力 原子力教育を考える会
学校の教材として使ってもらったり、これからどのようなエネルギー政策を選択していくか考えてもらったりするため、原子力のマイナス面も含めたわかりや
すい情報を提供しているサイト。専門家や学校教員などの有志が作っているもよう。
原発は緊急停止したはずなの
に、なんでこんな惨事になるの?
・地震に弱い原子力:崩壊熱
「原子炉の燃料は、崩壊熱のため、停止後も大量に発熱し続けます。そのため、
原子炉が地震で止まっても、崩壊熱を取り除くため、冷却し続けなければなりません。アメリカや日本の原子炉では、大量の冷却水を回しています。配管が地震
などで破損し、冷却水が大量に失われると、メルトダウン(炉心溶融)という、致命的な事故になります。」
「30〜120分後には原子炉の鋼鉄も溶かしてしまいます。溶
け落ちた燃料が水に触れると水蒸気爆発を起こします。原子炉格納容器が破壊されればチェルノヴィリを上回る大事故になります。」
・・・つまり、原発というのは発電所のくせに運転を止めたら外からの電気で冷却し続けないと爆発してしまう代物だったのだ!
事故が起こったら、どうしたら
いいの?
・原子力事故が起こったら
市民の防災ノート・伊那谷版(1999)
原発に不安を抱く市民がつくった、事故マニュアル。
「5年後10年後にガンになったりする前に、できるだけの努力は
してみましょう。放射能による被害は6〜10シーベルトで死亡、1シーベル
ト以上で放射線傷害、0.1シーベルト以上だと高いガンの可能性があり、0.01シーベルト以上なら将来的にガンが発生しやすくなるというのが大まかな目
安です。
原発から環境に放出された放射能は人々の肺に吸い込まれたり、
地面に沈着して作物に取り込まれ、食物とともに体内に取り込まれたりしま
す。 最初の数日間は揮発性のヨウ素の影響を少なくすることを、最重要に考えていく必要があります。それには、ヨウ素剤の服用が有効です。」
「チェルノブイリ周辺では、最近になって白血病やガンで死ぬ人
や、子供たちの甲状腺異常が急速に増えているそうです。」
そのほか・・・
・破局は避けられるか――福島原発事故の真相
ジャーナリスト 広瀬隆
「マグニチュードが当初8.4→次に8.8→最後に9.0に修
正されてきたことが、疑わしい。原発事故が進んだために、「史上最大の地
震」にしなければならない人間たちが数値を引き上げたのだと思う。」
「昨年3月25日に、1971年3月26日に運転を開始した福
島第一原発1号機について、東京電力は、この原発が40年を迎えるというの
に、超老朽化
原発の運転続行という暴挙を発表し、60年運転も可能だと暴言を吐いて、原子力安全・保安院がそれを認めた。これは福井県の敦賀原発・美浜原発に続く、き
わめて危険な判断であった。さらに昨年10月26日、営業運転開始から34年が経過した老朽化原発・福島第一原発3号機でプルトニウム燃料を使った危険な
プルサーマル営業運転に入った。
福島第一原発は設計用限界地震が、日本の原発で最も低い270ガルで建設された、最も耐震性のない原発である。そこで今、炉心熔融が起こったのだ。」
「この発電所には、全部合わせて、事故を起こしたチェルノブイ
リ原発の10倍を超える放射能があると思われる。あとは、この放射能が無害
であると、政府と原子力安全・保安院と電力会社とテレビの御用学者たちは言い続けるはずだ。」
・
浜岡原発、巨大地震対策虹のネットワーク
東海地震の際に浜岡原発が大事故を起こすのではないか? という危機感を持った、静岡や関東の人たちが集まったグループ。今回の事故について、さまざま
な情報が集約されています。
これからどうなる?〜チェルノ
ブイリの場合を参考に
これまで起きた重大な原発事故として、旧ソ連・チェルノブイリ原発事故(1986)やアメリカ・スリーマイル島原発事故(1979)が知られています。
国際原子力機関(IAEA)で定める事故評価でチェルノブイリ事故はレベル7、スリーマイル島事故はレベル5とされています。日本政府は14日の時点で
今回の事故をレベル4としましたが、アメリカやフランスの専門機関はレベル6または7だろうと言っています。(
読売
3/15 日
経3/15)
もし福島第一原発の1〜3号炉で燃料が溶けるメルトダウンが進み、水と反応して爆発して「死の灰」がばらまかれたら、チェルノブイリ的な状況になるかも
しれません。あの未曾有の惨事(
死
者数がグリーンピースによれば20万人、IAEAによれば4000人)の経験から、僕らは何を学べるのか。
・チェルノブイリ
原発事故 京都大学原子炉実験所・今中さんによる解説
・チェ
ルノブイリ原発事故とその被害 チェルノブイリ・ヒバクシャ救援関西
「子供たちはとりわけ放射能の影響を特に受けやすく、ベラルーシ・ウクライナ・ロシアの汚染地域では子供達の健康状態が悪化しています。小児甲状腺癌が激増し、ベラル−シでは事故後9年目には、事故前の約90倍の発生数にな
りました。事故当時の子供達(14才まで)が成長するにつれ、近年ではティーンエージャーや若年成人の甲状腺癌が増え続けています。」
・
チェ
ルノブイリから飛び散った放射性物質(セシウム137)の分布