2011年3月19日13時10分
仮設住宅の建設が岩手県陸前高田市と釜石市で始まった。くい打ちが急ピッチで進む=19日午前11時2分、岩手県陸前高田市、杉本康弘撮影
仮設住宅建設のため、運び込まれた建材=19日午前8時39分、岩手県陸前高田市、杉本康弘撮影
仮設住宅建設のため、避難所となっている中学校の校庭に搬入された建材=19日午前8時38分、岩手県陸前高田市、杉本康弘撮影
東日本大震災の被災地で初めてとなる仮設住宅の建設が19日午前、岩手県陸前高田市と釜石市で始まった。陸前高田市では中学校のグラウンドにまず3月中に36戸分建て、最終的に200戸の完成を目指す。釜石市は約100戸の予定。同県大船渡市や福島県相馬市でも近く着工を予定している。
国土交通省によると、岩手県で8800戸、宮城県で1万戸、福島県で1万4千戸の仮設住宅が必要とされている。用地の確保や資材の準備ができ次第、建設にとりかかることにしている。
この日、陸前高田市の高田第一中学校で開かれた起工式で、戸羽太市長は「私たちは、前に向かって進んで行かなくてはならない。着工は市民にとって、心強いことだと思う」と語った。
住宅は4畳2間の約30平方メートル。台所や風呂、トイレ、暖房が付く。県の担当者は「できるだけ元の集落ごとにまとまって入居できるようにしたい」としており、50戸ごとに集会所を建設する予定だ。