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5月12日  菅首相の居座りとパフォーマンスはいつまで続くのか!  今度は「給与返上」ときた!

<菅首相の悪政が続いているが、大メディアは見て見ないふり>
菅氏が、総理になって約10ヶ月。
たった10ヶ月で、菅首相の悪政のために、国民は大きな不利益を蒙りつつある。
菅氏は、首相に就任してから、一昨年の選挙で3,348万票もの支持を得た2009民主党マニュフェストを次から次ぎに反古にし、旧自民党の作った官僚主導の政治に戻しはじめた。
「官僚は大バカ。政治主導を実現したい」と云っていた菅氏が、一転「官僚はプロフェッショナル」と云って官僚にすりよった。官僚が組んだ大型予算をそのまま通した。
目玉の無駄撲滅もわずかばかりの事業仕分けのパフォーマンスで終わらせた。
財界にも擦り寄った。法人税率を下げた。
消費税増税を急ぎ始めた。
TPPも参入の方向を示し、アメリカに尻尾を振った。
アメリカに隷属し、官僚と大資本が支配する日本に突き進んでいる。貧富の格差はどんどん大きくなるだろう。
ところが、国民は菅首相の動きに危機感を感じていない。これも大メディアの偏った報道のせいだ。
大メディアは、官僚、大企業の手下として忠実に動いているからだ。
官僚・大企業・大メディアにとって、2009マニフェストが実現されると、数々の権益や利権が失われてしまうことになる。
大メディアは、2009マニュフェストを推し進めようとする小沢氏を叩き、都合良く動く菅氏を擁護してきた。
何の罪もない小沢氏に対し、「政治家を辞めるべき」などという世論誘導をするが、菅氏に対しては、どんなに悪政を続けようが、違法献金が発覚しようが、彼の都合の悪いことには触れず、持ち上げることに余念がない。
"菅降ろし"などの動きを見せると一斉に牽制する。

<菅首相が経産省と東電の言いなりになっているから、原発事故被害が拡大した>
菅首相は、原発事故という非常時にも、官僚(経産省)と大資本(電力会社)の言いなりにしか動かなかった。
経産省も電力会社も、ろくな検証もせず「原発は絶対安全だ」と国民を騙し、そこら中に、危険な原発を建設し、利権をほしいままにしてきた。
経産省(保安院)、東電にとって、事故が発生すること自体が想定外なのだ。
経産省も東電も菅首相も、経済性最優先で、原子炉が廃炉になるのを避けようとした。
このような菅政権―経産省―東電のもたれあい体質こそが、事故を拡大させてしまったといえる。

<大メディアは、"菅ヘリ視察"パフォーマンスまで美談に変えようとしている>
菅首相のヘリ視察パフォーマンスでベントを遅らせてしまった。
内閣広報室の写真班を連れて乗り込むなど、菅氏のパフォーマンスはさすがだ。
3月13日付東京新聞「苦慮の政府対応後手に」.pdf 参照
斑目原子力安全委員長は、3月28日の参院予算委員会でヘリ視察について「首相が『原子力について少し勉強したい』ということで私が同行した」と語った。
3月29日付東京新聞「『勉強したい」首相から要請」.pdf
ところが、「ヘリ視察のパフォーマンスでベントが遅れた」と追及されだすと、官邸と大メディアは、ヘリ勉強視察を菅首相奮闘の美談に変えてしまったのだ。
5月11日付東京新聞見て頂きたい。
5月11日付東京新聞「危機一髪ー設計限度超えた圧力」.pdf 参照
『「一分遅れたら、それだけ事態は深刻化します」斑目は機中でも、一刻も早いベントを進言する。ヘリから降り立った菅は、「手動でもいいから早く開けてください」と迫った』
見事な作り話(?)だ。3月28日の国会答弁と全く違う。呆れるばかりだ。
そもそも、海江田経産相が午前1時30分にベントを指示している。その状況下で、無防備の菅首相が、へりで上空を飛んでいては、ベントどころではない。
ベントは弁さえ開ければよいのだ。電気が通じてなければ、手動でやるのが当たり前だ。
東電が政府の指示に従わず、ベントが12時間50分後の14時20分になったということだ。
政府が強制できなかったと言うことだ。政府の大失策だ。

<菅首相のもうひとつの大罪、事故を過小に報道し、住民を被爆させたこと>
事故直後の爆発によって、多量の放射性物質が飛散した。ところが政府はそれを隠した。周囲の住民には、何度か自主避難を促しただけだ。
1月半経って、被爆量の大きな地域を対象に、住民の強制退避を始めた。遅すぎる。
近接住民は、相当量の被爆をしてしまった後だ。
取り返しのつかないミスだ。政府も責任のとりようがないだろう。

<菅首相、「原発事故収束まで6月から給与返上」のパフォーマンス>
5月10日、菅首相は記者会見をして、「事故の責任大きい。来月から、給与を返上する」と述べた。
5月11日付東京新聞「首相、給与を返上」.pdf 参照
これも、菅首相一流のパフォーマンスだ。
給与返上して、原発事故収束まで、首相の座に居座る気のようだ。
原発事故の収束は全く見えない。5月11日には神奈川の南足柄のお茶の汚染が確認された。被害は拡大するばかりだ。
政府・東電は、ベントと冷却が遅れたため、爆発とメルトダウンを起こさせ、多量の放射性物質を飛散させてしまった。この責任の全ては、総責任者の菅首相にある。
給与の一部返上で許されるものではない。
こんなパフォーマンスで国民は騙されてはいけない。国民の怒りは収まらない。
辞任して責任を取るべきだ。
これ以上国をメチャクチャにされたら困る。
大メディアは、いまこそ、菅の辞任を迫るべきではないか。菅を持ち上げている状況ではない。
菅政権と経産省と東電のお陰で、近接住民は路頭に迷い、日本全体も、パニック状態になっている。いや、日本だけでなく、世界をも震撼させている。
大メディアがこの国を悪くしているというのは言いすぎだろうか。

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この記事を書いた人

志岐武彦のアバター 志岐武彦 一市民が斬る!! [Civil Opinions Blog]

日本の政治、行政、司法が、どうしようもなく劣化してしまったことを憂う一市民です。私達は、5年間の調査で、最高裁事務総局が管理する検察審査会が小沢一郎議員を架空議決で起訴議決してしまったことを確信しました。2012年には『最高裁の罠』(K&Kプレス)を著しました。2015年には、「最高裁をただす市民の会」のホームページを立ち上げました。

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