夏が近づいてきた。ここからはTシャツとポロシャツの2本柱。
個人的には、特にポロシャツをお洒落に着こなしたい。
好きなブランドは決まっている。私はいつも、ラルフローレンかラコステか。フレッド・ペリー派の人も、いるだろう。

そして、新たなポロシャツブランドが誕生した。画像を見て欲しい。
イイ感じだ。私の好きな某ブランドのポロシャツ。……ちがう。刺繍を凝視してみたらわかる。
一見、(スポーツの)ポロをしていると思っていたのだが、早合点だった。馬に乗りながら、刀を振り上げている殿。
これはPOLOシャツではない。新ブランド「殿」から発売されている、“殿シャツ”だ。

4月に起ち上がった新ブランド「殿」。まさにダジャレ。でも、このようなポロシャツが生み出されたのには、他に何かシリアスな理由があるかも知れない。その辺を、ブランドに直接問い合わせてみた。

「日本からも沢山のポロシャツが生まれていますが、その多くが欧米の尺度からつくられたものです。日本を代表するモチーフで、日本発信世界基準のポロシャツを作りたい。そんな大きな野望をもって殿は生まれました」

ということで、サイズも日本人の体型に合ったものに。
「シルエットは、有名ポロシャツブランドを基準に、日本人にフィットするように設計しています。変にだぶついたり、着丈が長すぎたりすることがないので安心してご購入いただけます」(担当者)

しかし、気になる。同ブランドのコピーとして謳われている「POLOちゃいまんねん。
TONOでんねん」。……こんな事をして、本家から怒られたりしないだろうか?
しかし、この“殿エンブレム”は昨年の冬に商標登録済みらしいのだ。
「遊び心は大切にしていますが、殿にかける思いは本物です。殿のエンブレムを掲げる限り、誠実なブランドであることを誓います」(担当者)

その誠実さは、品質にも表れている。
「シャツは、某有名アパレルともお取引のある信頼できるメーカー様にお願いをしています」(担当者)

殿の顔ともいえる、左胸のエンブレム刺繍についてもこだわりが。
「親子二代にわたり技術功労章を受賞した刺繍店にお願いをしています。
大正時代創業のこの刺繍店、現在ではフォーミュラ日本のレーシングスーツやボクシング世界王者のトランクスなどを手がけています」(担当者)

そんな高クオリティの“殿シャツ”。今までに購入された方からの声も届いており、それがいかにもTONOならでは。
「20代の男性からは、『友達に見せると、必ずどこで買ったか聞かれます』という反響をいただきました」(担当者)
そうだろう、こんなポロシャツは見たことがないもの。

では、どこで買えるのか? この殿シャツは、殿ブランドのホームページ「TONOTOWN(殿タウン)」でのみ購入できる。店頭販売の予定はない。
「一般的なアパレル店様が服を販売するためには、人件費、家賃、内装費、など色々なコストが必要です。
このコストも買っていただく服の御代から捻出しなくてはなりません。このコストがかかればかかるほど、販売価格も高くなる訳です」(担当者)
そのコストを削り低価格で販売するため、TONOTOWNでの販売のみにこだわった。

という訳で、“殿シャツ”の価格は3,480円(送料・税込み)。リアルなTONOを刺繍した『リアル殿シャツ』と、TONOのシルエットを刺繍した『シルエット殿シャツ』の2種類から選べる。

ちなみに購入した場合。梱包にまで、「殿」ならではのこだわりが見えるのだ。
「ご購入いただいた商品は殿からお客様への贈り物と考え、専用の化粧箱に梱包してお届けいたします」(担当者)
さすが、日本発信世界基準のポロシャツ。世界に羽ばたくか?
(寺西ジャジューカ)