患者には、妊婦や重篤者も
前回、居酒屋チェーン「焼肉酒家えびす」の食事が原因で、
2名の男児が死亡したニュースをお伝えした。
Image: snowpea&bokchoiその後の情報では、富山県にある砺波店で症状を訴えた客は、計31人で、5月1日現在、23人が入院中とのこと。うち1人は20代の妊婦で、溶血性尿毒症症候群(HUS)により重症で、また、子供2人を含む12人の中には、重篤患者もいるそうだ。
県では、高岡市大野の駅南店で7人が、食中毒の症状を示しており、うち10代の男女3人は溶血性尿毒症症候群(HUS)で重症の腎臓障害を引き起こしているという。また、このなかの2人の男性から、O111の陽性反応を確認したそうだ。
県生活衛生課によれば、7人のうち、発症はあるものの、ユッケを食べていない客が含まれることから、原因の調査に乗りだすとともに、食品衛生法に基づき、同店を4月30日から5月2日までの3日間、営業停止とした。
一方、福井県での患者数の累計は38人で、重症患者が15人にのぼるとの報道もあり、感染の被害が拡大しているもよう。
社内で認識の違いが原因か
東京板橋区の食肉販売業者は、同社に肉を卸す際、加工場から仕入れた肉を500~600グラムに分け、表面をアルコール殺菌後真空パックにして、各同チェーン店に卸しているそうで、幹部は
「あくまでも一般的な加工で、生食用ではなく、殺菌処理はしているが、完全に無菌にすることは不可能」
と説明するが、一方で、商品部では
「販売業者がアルコール殺菌した上で管理しており、生で食べても大丈夫だという認識だった」
ということのようだ。
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【生食用食肉等の安全性確保について】(厚生省)-集団食中毒の居酒屋チェーン 今度は神奈川、19歳が意識障害-に続く
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