フェイスブックインパクト出版記念のトークイベントに行ってきました
5人の著者が一同に会すという豪華な顔ぶれ
右から高広伯彦さん 、池田紀行さん 、熊村剛輔さん 、原裕さん
そして海外在中ということでテレビ会議で参加の松本泰輔さん
当日はtwitterのハッシュタグ#fbimp もあったので詳細はそちらを見て頂くとして
この会で私自身が印象に残ったことをまとめておこうと思います
イベント自体は著者がそれぞれ質問を用意して他の著者の方々が答えていくというスタイル
質問① 「facebook(ソーシャルメディア)のマーケティング効果は?」
by池田さん
マーケティングが熱(HOTになった)という原さんの回答が印象的でした
また効果なし!と言い切った高広さんも(実際はPR効果という答えもありまたが)
Retentionという顧客との関係維持、特にfacebookのinsights機能には興味ありということでした
但し、「いいね」してくれた人=潜在顧客ということではないという点もしっかり押さえてくれました
質問② 「KPIやROIについて」 by原さん
これは高広さんがfacebookをやる以前に決めておくことだとも言っていましたが
アクセス解析など、取得できるデータが多すぎるが故にその中から何を選び、
選んだKPIに対してのクリエイティビティ
が重要とあり、この意見に関しては著者の方々すべてが納得されているようでした
また
クチコミの可視化 →価値化
もさすが多くの事例を持っている原さんならではの言葉でした
質問③ 「(実施にあたり)気をつけていること」 by熊村さん
お金ややる気があるかどうか(原さん)、長期的な視野(松本さん)
テーマ設定(池田さん)、ソーシャルグラフの使い方(高広さん)
とそれぞれfacebookに対しての距離感や考え方・取り組み方の立場が見える回答
質問④ 「facebookが日本で普及しなかったらどうなるの?」 by 高広さん
そもそも海外で普及しているからfacebookをやるというのは理由にならないと釘を刺した上で
(正直私はこの釘がかなり痛く刺さった・・・)
それぞれ「マーケティング後進国になる」(原さん)、「ツマラナイ国になる」(池田さん)
と答えがあった上で
変わらない
という松本さんの意見が印象的でした。つまり、
やはり日本では世界で通用するマーケティング手法が適さない
という今まで通り海外から日本は特殊というイメージが続いてしまうということ
日本国内だけだと投資に見合うコスト回収ができないという点でもこのガラパゴス化は
考えないといけないと高広さんがまとめていました
質問⑤ 「やる気のない人にやらせるには?」 by松本さん
15年前を思い出させる(高広さん)、つまりインターネットはオタクのためのものだったと思われていたが
今はすでに普及している、これと同じ現象が起きると説得する
他には時間がもったいないので「諦める」といった意見だったり、
社長から直接問い合わせがあって提案するという原さんの現場の意見もありました
松本さん曰く、
海外では子どもがやっているから親はfacebookイジメ等をチェックするために
アカウントを持たざるを得ない
という海外事情も日本との違いを痛感できます
最後に参加者からの質問コーナーでは
facebookを提案や実施するひとへの励ましのメッセージとして
New Mediaによって従来のメディアは駆逐されない!
それはメディアの歴史から証明されている
(ラジオは新聞にラジオ欄ができた事例など)。by高広さん
失敗はあまりないから、無理せずできる範囲で実施する by熊村さん
時代はついてくる! by池田さん
というまとめでした
この本とともにこのイベントから
日本のソーシャルメディアの夜明けになれば!
と著者並びに参加者で誓える決起集会にもなったのでした
・・・ということで長くなりましたが決してこのブログの内容が
すべてではないのでしっかりこの本を読んでもらって、新たなワクワクを作っていきましょう
私もその一員になれたらと思います
- フェイスブックインパクト つながりが変える企業戦略/高広伯彦
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この表示だと著者が高広さんだけに見えなくもない
・・・ということでこういう機会を作ってくれた宣伝会議さんに感謝感謝