そのマイク、凶器につき  --01.06.14 





まぁね。

まぁたしかに広告業界もマスコミの一部だろう。

そういう業界にいるボクが自分を棚に上げて発言するのもナニである。

ナニではあるが。

一応、一部のマスコミ、いやマスゴミ、いやいやカスゴミ、が、彼らに何をやったか、書いて残しておこうと思う。

彼ら、とは、池田小学校の小一と小二の生徒。

小学校無差別殺傷事件(2001/6/8:生徒8人死亡)の現場に踏み込んだ、テレビ局アナウンサーたちの暴挙である。





アナ「男の人は刺すときも無言だったの?」

アナ「死んでるってどうして分かったの?」

アナ「犯人はおなかを刺したり、背中を刺したりしたのかな?」





アナ「どんな風に切られていたの?」

子供「こんな風に・・・」

アナ「刺された子はどんな様子だった?」

子供「・・・何も言わずにばたりと倒れて動かなくなった」





アナ「ここに血がついてるけど、どこか怪我したの?」

子供「大丈夫」

アナ「そしたら友達の血なんだ」

子供「・・・」





アナ「みんな逃げたの?」

子供「・・・うん」

アナ「友達が助けを求めているのに!?」

子供「だって・・・だって、何も言わなかったもん(泣)」















ネットをいろいろ見回って集めてみた。
なるべく複数の番組目撃証言があるものを選んだ。



マスコミの一部にひどい人材がいる、というだけの問題かもしれない。
ボクが彼らの立場だとしたら、その場の雰囲気から来る興奮と大事件を担当したハリキリと薄っぺらい即席の義侠心とかから、行きすぎるインタビューをしないとは断言できない。だから彼らの行きすぎを一方的には責めない。
成長が足りないアナウンサーがある確率でマスコミ各社にいることも仕方がないだろう。たまたまそういう愚劣な人間がマスコミにいたというだけのこと。同じ確率でボクたちの近くにも同程度の愚劣な人間はいるものだ。だからマスコミだけがひどい人間を抱えているとは言わない。マスコミ=愚劣、と論を一般化することも、しない。




が。




やってしまった以上。
ここまで愚劣なことをしてしまった以上。




彼らをキチンと更迭しないといけない。


ああいうことをインタビューしてしまったアナウンサーを、即座に現場から離さなければいけない。






なぜなら、これらのインタビューは「犯罪」だから。

たまたま勢いで、などという言い訳も許されないような「凶悪犯罪」だから。





薬物中毒者や、ある種の衝動に簡単に身を任せてしまうタイプの人やらを世の中に野放ししてはいけないのと同じように、こういうアナウンサーも(そしてその映像を「いい絵が撮れたねー」とばかりに流すことを容認したディレクターや報道部長なども)、決して野放しにしてはいけない。




彼らのマイクは、凶器、なのだ。




その凶器を取り上げろ。

やったことの重さを理解するまで、決して報道の現場に戻すな。

その凶器は、キミが思っているより、殺傷能力抜群なのだ。





頼むから理解してくれ。



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