みずからの個展を
「MITORAMA(ミトラマ)」
と名付けている札幌の水戸さん。
個展はほぼ毎年開いてきましたが、今回は2年ぶり。
MITORAMAFULというのは、小さな「たぴお」の会場を念頭に置いての命名だそうです。
今回も、ちょっと懐かしくてなんだか可笑しい、独特のミトラマワールドが広がっています。
冒頭の画像で、左は「遊民街」、右は「サバイバル」。
いずれも半分だけすでに発表されており、残り半分を継ぎ足して完成させたものです。
「遊民街」で、ピースをしながら踊る男性は「43Z」こと清水さんでしょうか。
バラライカを奏でるサボテン男など、ふしぎなキャラクターがたくさん登場します。
左上の空には、たくさんの風船も見えます。
「サバイバル」は、灯油が底をついて文字通り生き残りを迫られた水戸家がテーマ?
空っぽのポリタンクをかついだ男性がリアルですが、そこは水戸さんの絵だけあって、あまり深刻な感じは漂いません。
半魚人に腰かける人魚、ビスチェを着て後ろ足で立ち上がるプードル犬、大きなカエルが入った鍋、大盛りのラーメンを食べるパンダ人間、子象の鼻がまきつくエレキギターなど、何なんだか分からない世界が展開されています。
もう、何というか、楽しすぎるというか、すきにやっちゃってくれよ~、と叫びたくなります。
こちらは新作「夢とメシ」。
小樽に行ってデッサンしてきた手回しオルガンを操るのは、かぼちゃ人間。
バンジョーを弾く男の頭部は獣の頭骨です。
足もとにはウツボのようななぞの生き物がはいつくばり、空中にはクラゲが漂っています。
水戸さんは以前、ハルピンに留学したことがあります。
どこか懐かしい街角も、その際に、この旧満洲の都に取材したものなのでしょう。
小品は題がついていませんが、ナマケモノと乾杯しているこの絵は、なんかいいです。
というか、こういうのを見てると、もうなんだか働きたくなくなってくるんですよね。
もっとも、ナマケモノは、上野動物園で見たのですが、枝をつたう姿は思っていたよりも機敏でしたが。
ほかに、「だっこ」「土」「砂」、昨年の主体グループ展に出した「草々」など。
一部は、1月のNew Point展に出品済みです。
2010年2月8日(月)-13日(土)11:00-7:00(最終日・祝日-6:00)
ギャラリーたぴお(中央区北2西2 道特会館 地図A)
□水戸麻記子電脳絵画館 http://members3.jcom.home.ne.jp/mitorama/
□ブログ http://blogs.yahoo.co.jp/makimaki6966
■New Point vol.7 (2009年1月)
■4つの世界の物語(2008年)
■水戸麻記子展 MITORAMA14(2008年)
■MITORAMA13 夜と朝(07年1月)
■06年4月のミトラマ12
■04年のMITORAMA 11(画像なし)
■02年のMITORAMA X
■02年の二人展
迷子になってもいいかな?
と思える異国の街並みが
描かれていて、見てると
旅に出た雰囲気を味わう
ことが出来ます。
よく見るとガンプラやら
アニメキャラが描かれて
いるので、ふと
「水戸さんの目には、
こんな風に世界が
見えてるんだ」と
水戸フィルターが羨ましく
感じることも。
あの笑顔に騙されては
いけない!
今回の出品作にも、昭和っぽいテレビの上に一体載ってました。
「ズゴックだったっけ?」
と聞いたら
「アッガイです」
と優しく訂正されました(笑)。
と聞かれ
「ズゴックです」と訂正しました。
ガンプラの描きわけもできないようでは筆を折ってインドにでも行くしかないと悩みました。(大嘘)
笑顔ですか・・・理性で微笑み、本能でニヤニヤしていますね。人様を騙せるほどではありません。
わたしの目にはもうぜんぶおなじに見えてきます。
AKB48、まったく区別つかないのと同じだな。