ニュース

SBT、「埼玉県オープンデータポータルサイト」の開設・運用を支援

インフラとしてMicrosoft Azureを採用

 ソフトバンク・テクノロジー株式会社(以下、SBT)は6日、埼玉県が開設したオープンデータの活用プラットフォーム「埼玉県オープンデータポータルサイト(ODP)」のデータ集約およびポータルサイトでの公開の仕組みを開発したと発表した。またSBTでは、埼玉県ODPの運用監視も担当する。

 オープンデータとは、誰でも自由に入手し、営利・非営利を問わず利用や再配布でき、機械判読に適したデータ形式で提供されるもの。今回、埼玉県では、オープンデータの集約と活用の推進拡大を目的に、「県政情報・統計」「観光・文化」「子育て・教育」「健康・福祉」「くらし・環境」といった、国と同様のグループ、タグを採用し、オープンデータのポータルサイトを公開した。

 オープンデータを整備する対象は、埼玉県および県内市町村などのおよそ100組織。システム管理者や県職員、一般利用者が「見やすい」「探しやすい」「運用しやすい」ことが求められており、SBTでは、民間企業に対するクラウド導入や、デジタルデータ活用などで培ったノウハウを用いて、埼玉県ODPの構築をワンストップで支援した。

 このサイトでは、「子育て」や「観光」など、あらかじめ用意された分類によりデータが表示されるほか、世界標準ツール(CKAN:シーカン)によるデータ検索機能を備えているため、直感的な操作で必要なデータを探せるとのこと。

 また、埼玉県のオープンデータを集約して公開しており、将来的には、さまざまなデータの一元化を目指すという。3月1日現在では、埼玉県のデータ以外に、川越市、深谷市、越谷市、和光市、三郷市、坂戸市、日高市のオープンデータが掲載されている。埼玉県では今後、県内の市町村もCKANに登録をすることを計画しており、二次利用が可能な公共データの横断的検索を促進するとした。

 なおインフラには、システムには、コスト負担が少なく、拡張性やデータ連携が取りやすいクラウド環境を採用。埼玉県として初めてMicrosoft Azureを利用した。また、Microsoft Azure の運用監視を含めた包括的なサポートは、SBTの「Microsoft Azure マネージドサービス」を利用している。

石井 一志