少年の「純心」に振り回される大人たちの姿を
犯罪サスペンス風味の演出・ストーリーで
描いた異色作であります。
まさに「悲劇的に表現された不条理喜劇」と呼びたくなる
作品であると言えるでしょう。
落ちた偶像 [DVD]
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フォーマット | 字幕付き, ブラック&ホワイト |
コントリビュータ | ラルフ・リチャート゛ソン, キャロル・リート゛ |
言語 | 英語 |
稼働時間 | 1 時間 31 分 |
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登録情報
- アスペクト比 : 1.33:1
- 言語 : 英語
- 梱包サイズ : 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83.16 g
- EAN : 4937629016739
- 監督 : キャロル・リート゛
- メディア形式 : 字幕付き, ブラック&ホワイト
- 時間 : 1 時間 31 分
- 発売日 : 2007/8/22
- 出演 : ラルフ・リチャート゛ソン
- 字幕: : 日本語
- 販売元 : PSG
- ASIN : B000VBNJ88
- 原産国 : 日本
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 63,474位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 15,808位外国映画 (DVD)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2005年2月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
英国の作家グレアム・グリーンの原作をグリーン自身が脚色し、「第三の男」のキャロル・リードが監督した1948年の作品です。91分のモノクロで、画質も特別良くなく、予告編などの特典映像も一切付いていませんが、今では深夜映画にも登場しない名作を500円で観られるのはお得でしょう。主演は、英国の名優ラルフ・リチャードソンとフランスの名女優、ミッシュル・モルガンです。
2005年3月21日に日本でレビュー済み
知る人ぞ知る古典的名作です。ビデオショップにも滅多においてありませんし、何せイギリス映画ですから仏映画や伊映画のように特集を組まれることもありません。しかし本編は見事な出来映えです。流石に古い作品なので画像は良くないですが、光と陰影の撮影が絶妙です。あえて斜めに据えられたカメラアングルが不安感を誘い、またそれによって作品がほぼ大使館内の室内劇なのにも関わらず空間的な広がりとアクションを感じさせる原因ともなっている訳です(これらはC.リード監督の別作、『第三の男』や『邪魔者は殺せ!』にも通じている手法)。
さて本編の物語ですが、これは子どもが特有に持っている正義感、純粋さを通して撮られた見事なニューロティック・サスペンスです。不倫と嫉妬、嘘と裏切り、疑念と妥協…等々、大人の世界は欺瞞に満ちていますが、主人公のフィリップは少年らしい清新さでそれに対峙し、そして苦しんだり怯えたり(ベインズ夫人の鬼の形相はどんなホラー映画よりもホラーしている)、そして幻滅を感じたりするのです。まさにそれは「The Fallen Idol:落ちた偶像」。子どもが必ずどこかで通過しなくてはならない純粋世界との決別。それは濁りを濁りのまま受容しなくてはならない海千山千の大人世界への扉を開けたことにも他ならない訳です。「秘密を持とう。」
この映画は一貫して少年の無垢なる視点で撮られていて本当に秀逸なのですが、ベインズやジュリー、または警官の視点から描いても面白い題材だと思います。G.グリーンの原作はまだ読んだことがないのですが、実は本当にベインズが夫人を階段から突き落としていたとしても面白い結末になったのではないか、なんていう想像も出来ます。テキスト性が高くて映画・脚本の教科書のような作品なのです。500 円ならちょっと買ってみようか、という感じになれますし、是非あらゆる世代に見てみて欲しい作品です。
さて本編の物語ですが、これは子どもが特有に持っている正義感、純粋さを通して撮られた見事なニューロティック・サスペンスです。不倫と嫉妬、嘘と裏切り、疑念と妥協…等々、大人の世界は欺瞞に満ちていますが、主人公のフィリップは少年らしい清新さでそれに対峙し、そして苦しんだり怯えたり(ベインズ夫人の鬼の形相はどんなホラー映画よりもホラーしている)、そして幻滅を感じたりするのです。まさにそれは「The Fallen Idol:落ちた偶像」。子どもが必ずどこかで通過しなくてはならない純粋世界との決別。それは濁りを濁りのまま受容しなくてはならない海千山千の大人世界への扉を開けたことにも他ならない訳です。「秘密を持とう。」
この映画は一貫して少年の無垢なる視点で撮られていて本当に秀逸なのですが、ベインズやジュリー、または警官の視点から描いても面白い題材だと思います。G.グリーンの原作はまだ読んだことがないのですが、実は本当にベインズが夫人を階段から突き落としていたとしても面白い結末になったのではないか、なんていう想像も出来ます。テキスト性が高くて映画・脚本の教科書のような作品なのです。500 円ならちょっと買ってみようか、という感じになれますし、是非あらゆる世代に見てみて欲しい作品です。
2017年3月15日に日本でレビュー済み
ピント(シャープネス)は、かなり甘い。 モニターであげたが、焼け石に水。
絵飛びは10か所近くあり。ひどい飛び方ではない。 VHSみたいなザラザラはないのが救い。
一箇所、巻の変わり目で、かなりキビシくなる。(雨が・・・。)
個人的にはぎりぎりセーフの画質。堪えられる。
500円以上は出さない方が良い。
作品は最高ス。
絵飛びは10か所近くあり。ひどい飛び方ではない。 VHSみたいなザラザラはないのが救い。
一箇所、巻の変わり目で、かなりキビシくなる。(雨が・・・。)
個人的にはぎりぎりセーフの画質。堪えられる。
500円以上は出さない方が良い。
作品は最高ス。
2011年10月23日に日本でレビュー済み
本作の監督は、「第三の男」「フォローミー」のキャロル・リード。原作はグレアム・グリーンの「地下室」。
作者のグリーン自身が脚色にも携わり、米アカデミー賞にもノミネートされた。
英アカデミー賞では作品賞受賞など、その他国際的な映画賞を数々受賞した名作。
DVDの画質が悪すぎて、非常に残念。画質の評価は★1。
作品自体は素晴らしいと思うだけに、非常に惜しい。
大使の息子フィルは、両親の不在中、大使館勤務の執事ベインズ夫妻と共に過ごす。優しくて寛容なベインズ(R・リチャードソン「アンナ・カレニナ」「女相続人」)は誰からも慕われていたが、彼の妻は厳格で冷酷なため、フィリップをはじめ、大使館の他の従業員からも煙たがられていた。
ある日、ベインズと若い女性ジュリー(M・モルガン「夜の騎士道」「第七の大罪」)の密会現場を目撃してしまうことから、展開が非常に面白くなる。
主要な人物達が全員少年に嘘をつき、彼に秘密を守る約束をさせる事自体が、ラストに至るまで緊迫感あふれる見せ場になっている。
大人たちの欺瞞や利己主義が露わになっていき、その嘘によって自らの首を絞めてしまう事が、皮肉だった。
大好きなベインズのために少年のついた嘘と真実が、複雑に絡まっていく様子が面白い。
「第三の男」でも見られる、夜の石畳のシーンが見所だと思うが、残念ながら画質が悪いためにもったいなかった。
ヒロインのジュリーを演じたM・モルガンは気品があって美しい。
また、ベインズ夫人を演じたS・ドレステルの鬼気迫る演技は怖ろしい。
もし、今後本作のDVDが再版されるようであれば、品質の良い物を期待したいと思う。
作者のグリーン自身が脚色にも携わり、米アカデミー賞にもノミネートされた。
英アカデミー賞では作品賞受賞など、その他国際的な映画賞を数々受賞した名作。
DVDの画質が悪すぎて、非常に残念。画質の評価は★1。
作品自体は素晴らしいと思うだけに、非常に惜しい。
大使の息子フィルは、両親の不在中、大使館勤務の執事ベインズ夫妻と共に過ごす。優しくて寛容なベインズ(R・リチャードソン「アンナ・カレニナ」「女相続人」)は誰からも慕われていたが、彼の妻は厳格で冷酷なため、フィリップをはじめ、大使館の他の従業員からも煙たがられていた。
ある日、ベインズと若い女性ジュリー(M・モルガン「夜の騎士道」「第七の大罪」)の密会現場を目撃してしまうことから、展開が非常に面白くなる。
主要な人物達が全員少年に嘘をつき、彼に秘密を守る約束をさせる事自体が、ラストに至るまで緊迫感あふれる見せ場になっている。
大人たちの欺瞞や利己主義が露わになっていき、その嘘によって自らの首を絞めてしまう事が、皮肉だった。
大好きなベインズのために少年のついた嘘と真実が、複雑に絡まっていく様子が面白い。
「第三の男」でも見られる、夜の石畳のシーンが見所だと思うが、残念ながら画質が悪いためにもったいなかった。
ヒロインのジュリーを演じたM・モルガンは気品があって美しい。
また、ベインズ夫人を演じたS・ドレステルの鬼気迫る演技は怖ろしい。
もし、今後本作のDVDが再版されるようであれば、品質の良い物を期待したいと思う。