第93回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会(15日、東京・陸上自衛隊立川駐屯地〜国営昭和記念公園=20キロ)各校上位10人の合計タイムで争われ、1925年の第6回大会から87回連続出場を続けていた中大は10時間17分01秒の11位に終わり、上位10校に与えられる本戦出場権を逃した。4月に就任したOBで元世界選手権マラソン日本代表の藤原正和監督(35)は、「伝統のたすきを途切れさせてしまった。選手たちはがんばってくれた。監督の責任。途切れさせたたすきを1年で取り戻さないといけない」と再起を誓った。
中大は大会最多の優勝14回、連続優勝6回、出場回数90回を誇る名門校だった。17位と惨敗した6月の全日本大学駅伝関東予選会後、1年の舟津彰馬が主将を任された。責任を背負い込んだ舟津は、「11位というあと一歩の順位で本当に申し訳ない」と頭を下げた。大会前は外部から「今年は大丈夫なのか」という懸念の声が届いたという。それでも、「文句をいう人がいれば自分が受けて立つ。先輩に文句を言う人がいれば許さない。ここでの敗北を忘れると成長しない。この日のことを忘れるわけにはいかない」と雲一つない秋空へ絶叫した。