ルビコンの決断 大西洋クロマグロ 養殖 近畿大学水産研究所 近大 ワシントン条約締結国会議  | 高卒流MBA的ブランド育成ブログ

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今週のルビコンの決断


ニッポンの味 マグロを守れ
~世界初!クロマグロ完全養殖に挑んだ男たち~

http://www.tv-tokyo.co.jp/rubicon/backnumber/091210.html



【以下、番組メモ】

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まぐろ→黒いダイヤ クロマグロ 最高級 世界で7割を日本が消化

クロマグロ 養殖は不可能と言われてきた

32年間養殖に懸けてきた


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11月 ブラジル 大西洋 クロマグロの漁獲量が4割に制限が決まった →世界的な圧力の高まりから漁獲が不可能になる可能性が→マグロは食べられなくなるのか?→養殖 不可能に挑んだ男達


なぜ全滅を繰返すのか?

巨額の研究費

継続の危機

突然の悲劇

32年間の苦闘のドラマ


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【スタジオ】

おすしといえばマグロ 将来食べられなくなると不安

マグロいろんな種類がある →びんなが、メバチ、キハダ ミナミマグロ、今回、クロマグロ 最高級

決断プレゼンター 緊急ゲスト 日本政府代表 水産庁 宮原氏


クロマグロの消費→75%が日本人が食べている どこから入ってきている?→太平洋 大西洋 それぞれ半分ずつぐらい 


マグロ漁船は一回出るとどれくらい帰ってこない?→短くて一年半

いつくらいから始まった?→60年代から 日本が豊かになってくると需要が増えてきた


誰も成功するとは思わなかった 32年間の積み重ねの結果


来年のクロマグロの漁獲量が4割削減が決定 →取りすぎた


これから、手軽にトロをたくさん食べられる状況は減ってくると思う


ワシントン条約締結国会議→全面取引禁止に?

<日本企業のクロマグロ養殖>

三菱商事 双日 マルハニチロ などが参入


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【ストーリー】

1948年 近畿大学水産研究所 →世界で初 ぶり などの養殖に成功→近畿大学 熊井氏 13年間 研究所をリードしてきた→水産庁から養殖の依頼が 「クロマグロ」→クロマグロの産卵やメカニズムのデータはまったくない→世界でも例はない→一般的な養殖は天然の幼魚から成魚へ→まずは、幼魚を捕獲 生簀で マグロの特性 泳ぐ事で水中の酸素を取り入れる 生簀の網にひっかかって傷つき死んでしまう→成功しない 3年が経過→丸い生簀を作る 面積も広くする→成功→ここまでで5年かかった→マグロの産卵行動 1979年 10年経過→夏休みの学生も参加し、交代で見ることに→朝から晩までマグロと向き合い続けた→6月20日 クロマグロが産卵した→夜通しの観察が行われた 実績のある村田氏が観察→世界初 クロマグロの人工孵化に成功→喜びもつかの間 悲劇が起きる→マグロの稚魚が全部死んだ→誕生から47日 で全滅→鯛やヒラメの事例がまったく役に立たない→熊井 自宅 研究所の近く→研究施設からの警報 水温が2度下がっただけでも熊井の自宅に警報が鳴る→なによりも養殖の研究に懸けてきた→2年後も全滅、3年目には、産卵すらない


原因はなんだと思う?→突破口は?→マグロに産卵させようと銃でホルモン剤を投与しようと試みる→しかし、失敗→行き詰った 研究したくても卵がなくては始まらない→助言を受ける「魚を見ればなにかを教えてくれる」→過去のデータを洗い出す→水温に問題があったのでは?→金がかかる 教授に願い出る→実はマグロの養殖には莫大な費用がかかる 普通の大学の研究費では賄いきれない 養殖したハマチなどを売った資金で補うも、限界 国からの援助もなくなった →原田教授は研究を続けるために盾になっていた→原田教授が脳梗塞で亡くなった→残された 熊井 既に研究は8年経過 資金的にも追い込まれている→その時に 原田氏が残した研究日誌 亡くなる直前までの魚の研究経過がびっしり書き込まれていた→それは、原田氏が残した形見だった→もうひとつ大きな宝を残していた→光が見えないのにみんな必死に作業している 夢に賭ける熱い心を残してくれた→熊井氏 所長に就任 →直訴 近畿大学 総長に「マグロの研究を続けたい」→総長「不可能を可能にするのが研究。長い目でやってください」→翌年 記録的な猛暑 奇跡が起きた


1994年 記録的な猛暑 奇跡が起きた→卵が生まれた 12年ぶりにマグロが産卵 奇跡の要因 猛暑が卵を産ませやすくした→稚魚を育てられるか?→当時 クエの人工孵化に成功するほど高い養殖技術を持っていた→11年間で蓄積した技術の全てを注いだ→生後20日で 生まれた→しかし、共食いが始まった 大きいのが小さいのを食う→大きいのと小さいのを分ける作業をする 6000匹 を手作業でわける 一日経つだけでも大きくなるのでたいへん→作業し終わる→いきなり全滅する→原因がわからない→照明が付くと、魚は壁にぶつかり、骨折してしまう。パニックを起こしたから?→岡田氏 外に飛び出す→原因がわかった→車のヘッドライト が原因→黒い遮光シートでパニックによる衝突を防ぐ→6年後 魚は大きく成長 あとは産卵してくれるのを待つだけ→超大型の台風が上陸しようとしていた→台風の大雨で魚がパニックを起こす可能性が 網にぶつかり死んでしまう可能性が→無事を祈るのみ→翌朝 沖の生簀に向かった→魚が重なって大量に死んでいる→もうダメか→もう一度潜って探してみる→6匹 だけ残っていた 他の生簀にも14匹残っていて合わせて20匹が残った→奇跡を起こす→残った魚が卵を産んだ→生簀で育てた魚が親となり卵を産んだ 近大が目指していたことがついに達成


2002年 6月23日 32年目の悲願を達成  熊井氏「ただひたすらにこつこつやってきた その思いが通じたんじゃないか ゴールではない スタートだ それが産業に結びつく」


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三越地下 近大マグロの解体ショーが好評

2009年 人口ふ化 4万匹を送り出す 国内の1割を賄える


「世界のマグロ養殖を国内で賄う 天然に手をつけない 」

熊井氏「日本の養殖技術を継承していかなければいけない。まずは、若手の研究者を育成する必要がある」


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