自分が非公式RTを嫌悪するワケ

タイムラインに飛び交う、何の脈絡も、必然性もない、RTに次ぐRT。
それに巻き込まれることにうんざりして、おそらく勝間和代だかメディア系の影響を受けてきた新参っぽいクラスタとは距離をとっていた。距離を取っていた、というか積極的にブロックしていた。

RTは、最初に耳にしたときちょっとネタにしたぐらいで、前々からうざいなーと思っていたんだけど、昨日の番組でNHKで連鎖RTの使用を推薦していたので、もうバカかと、アホかと。

Twitterの使い方は自由、とはいってもTwitterは双方向でお互いのアクションがお互いに影響を及ぼすように作られていて、その中での自由なので、無制限の自由はあり得ない。そういう前提で話を進めたいと思う。


あくまで僕の所感を元に、だが、嫌RT派はかなり多いと言うことを先に述べておく。
自分 @mizchi のfollow数は1600程度。

RTを取り囲む現状

RT : Re Tweet 他人のポストを自分のタイムラインに流すこと。Replyだと思って使っている人がいるが、本来の用途はポストの他薦。レコメンデーション。

公式 RT

公式に設置されたReTweet ボタン。クライアント側の対応が遅れていたり、日本で使うには言語設定を英語にしたりいけないなどの問題を抱えている。

非公式 RT

公式RTが流行る前にユーザーサイドで実装しようとした形式。
RT @who : text または RT text via @who などの形態がある。書き足す分、文章の末尾が切れてしまう。ReTweet 元の文章を140字に収まるように削ることは、改変RTと呼ばれマナーが悪い行為の一つ。
日本のRTは海外からの輸入した文化なので、独自の形相を見せている。

引用付きRT(連鎖RT)

非公式RTで 「comment RT @who: hoge RT @who_ : huga ...」などいくつも重なりあう状態。@(リプライ記号)が含まれるため、これをRTすると経由したRT元全てにリプライが飛ぶ。

本題 : 僕が引用付きRTが嫌いな理由

レコメンデーション本来の意味を果たしていない、というのはともかく

感情的な理由

安易に使用されすぎているせいで情報の重みがまったくない。

RTをRTした人はそれに巻き込まれる覚悟があるかもしれないが、RT元は一方的に大量のリプライを送り付けられる。
そしてコメント付きRTには、なんとなく他人事感が漂っている。なかにははてブネガコメと同じく、当事者感覚を著しく欠いているものが非常に多い。僕は何度RT経由でdisられたことだろう。何度、一生懸命考えたくだらないネタを、横からマジレスされて興ざめしたことか。

参考: RT の恐怖 - インターネット教えてーーーーーーーーーーーーー(^−^)

一度RTされると、安易に多段RTする人はすぐ乗っかってくる。RT頻度が高い同士でクラスタを形成している。彼らをブロックしようが、非公式RTは僕の管理下から離れてしまうので拡散を止める手立てがない。


面白いポストをRTすることをなんらかのステータスのように思っている人がいるが、ひたすらRTする人に対しては、他人のポストにタダ乗りしてるようで、「卑怯」に感じてしまうことがある。僕はあなたのレコメンドに興味が有るんじゃなくて、あなたに興味があってフォローしているのに。

対策として、連鎖RT元をブロックするしかない。リムーブじゃなくてブロック。リプライタブを保全するという点では、リムーブじゃ役に立たない。


あと、「RT嫌い」的なポストをネタで RTする人、RTが出た最初の頃は面白かったけど、今では没個性もいいところなのでやっぱりやめてほしい。

個人的な理由

僕はそこそこなTwitter廃人なので、セキュアである必要がない日常的なやりとりをTwitterでまかなっている。大学は情報科で周囲にTwitterユーザーが多く、またネット上の友人も多く、メールよりTwitterを優先して連絡手段に用いる環境が成立している。
このような状況下、連鎖RTに巻き込まれるとTwitterクライアントがノティファイアーとして機能しなくなる。時系列を無視してRTされることもあるので、寝ているときにクライアントの着信で何度起こされたか。リプライタブの保全のため、自分への指向性が弱い情報は可能な限り遮断したい。


@mizchi が飛ぶと、僕は何らかのリアクションを(肯定的な無視を含めて)とる。自分への指向性が弱い情報で手を煩わせたくない。



例外的な事例

万単位のフォロワーを抱えててハブとならざるをえない人がコメント付きRT使うのは仕方ないとは思う。というのは、@hazuma (東浩紀)とか @HikaruIjuin (伊集院光)とか、有名人アカウントはTLではなくて当人へのリプライを軸に動いてる、というのが理由。むしろ有名人アカウントはハッシュタグ的に同一の話題のシンボルとして使われている。


ただ、一般での使い方はそういう使い方ではないケースが多いということ。私のやりとりは有益だからあなたにも届くべき、というファッキンなSEO業者みたいな理屈で誰とも知らない人とのRTで会話の過程を見せびらかせられると、やはり僕は不愉快に感じる。

公式RTを使う手間をかけるのが億劫なら、その程度のことをRTするな

というのは極論で、現実には言語、クライアント未対応の問題があるのだが、公式RTが広く普及したならば、僕はそういうスタンスだ。
大事な情報のプッシュとして、多段ではないRTや公式RTには僕は反対ではない。*1


ゆるい結びつきが取り柄のTwitterだが、そのゆるさゆえに僕も気軽にあなたをブロックする。邪魔な情報をカットするためには、手間を厭わない。
RTするときは、本当にその情報はRTされるほどの価値があるのか、よく考えてほしい。そして内輪ネタとしてのRTには関わりたくないのでRTしないでほしい。そういうクラスタ - 自分の偏見ではTwitter初心者 - とは距離を置いている。あなたが思っているほど、あなたの周りの人はあなたの会話に興味がない。


回りくどくなったけど、簡潔に。僕をRTしないで。それだけが僕の願いです。

*1:非公式RTは多段RTを誘発するため、あまり使用してほしくないが