「Yesか? Noか?」を尋ねているのに、長々と言葉を連ねた挙句、結局聞いていることには答えてくれず、煙に巻かれる...。こんなやり取りは、仕事でもプライベートでもあることですね。

心理学系ブログメディア「Psychology Today」でJohn R. Schafer博士は、ウソを見抜き、これに対処するシンプルな方法を紹介しています。

Yes/No形式の質問には、本来「Yes」か「No」の答えしかないはずですが、ヒトは、いずれの答えも選ばないとき、真実とウソのビミョウなエリアに入るものだとか。ここは、真実半分、言い訳、推測がうごめく、曖昧な世界です。人はこの世界に入ると、冗長な言葉で、Yes/No形式の質問に答えるのだとか。

 たとえば、「このハードドライブにあるエロコンテンツは、君の?」と尋ねられて、「僕がなんで、そんなものをハードドライブに保存するっていうんだい?」と答えるといった具合。この記事によると、このような回答は、質問をしている人に「こんな質問すること自体、バカげている」と思わせるのが狙いだそうです。

では、このワナにはまらないようにするためには、どうすればよいのでしょうか? Schafer博士は、本題に戻らせることがポイントだと指摘しています。上の例だと、「なんで、君がこのHな画像や動画を保存したのかは知らないけれど、そんなことを聞いているんじゃないんだ。ハードドライブのエロコンテンツが君のか? を聞いているんだよ」と、もう一度投げかけてみるのです。

つまり、ウソかどうかを知りたいなら、まずは、Yes/No形式の質問を投げかけるのがコツ。もし、相手がYesともNoとも言わずに、話をそらそうとしたら、自分が何を尋ねているかを改めて念押ししてみましょう。ただし、相手にあえて「逃げ場」を与えることも、ときには必要なやさしさ。やりすぎて相手を追い詰めてしまうのは、良くないかもしれません。

このほか、ウソを見破る系の記事としては、ライフハッカーアーカイブ記事「ウソを見破る8つの兆候」や「リーダーの言葉に潜む『ウソ』を見抜くための3つのポイント」などもありますよ。合わせてご参考にどうぞ。

Poor Man's Polygraph: Part 2 [Psychology Today]

Adam Dachis(原文/訳:松岡由希子)