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第2世代iPadは2月出荷? GSM/CDMA両対応のうわさも

» 2010年11月22日 11時18分 公開
[Nicholas Kolakowski,eWEEK]
eWEEK

 AppleのiPadに前面カメラが追加され、GSM系とCDMA系ネットワークの両方に対応するようになると新たな報道が伝えている。次世代iPadが2011年2月までに出荷される可能性も示唆されている。

 第2世代iPadは「2011年第1四半期に立ち上げられる見込み」だと、11月19日に台湾紙Digitimesが匿名の業界筋からの情報として報じた。「2011年2月に新型iPadの出荷が拡大され、さらに4社の(プリント基板)サプライヤーが加わる」

 一方、Wedge Partnersのアナリスト、ブライアン・ブレア氏は最近のリサーチノートで新型iPadとされるものについて、詳細に記している。「新型iPadは既存モデルよりも薄型で、基本的には1枚の金属から作られ、ピンは不要だ」と同氏は述べていると、AllThingsDは伝えている。「その結果、MacBookで見られるようなユニボディのアプローチに似た、新たな種類の製造プロセスが必要になると理解している」と同氏は述べ、新モデルは前面カメラを搭載し、GSM系、CDMA系のネットワークを両方サポートすると付け加えている。

 ブレア氏の情報は、「QUALCOMMの供給チャネルの調査」から得たものという。同氏のほかにも、専門家らは数カ月前からAppleのタブレット市場における次のステップを予測している。同様の憶測は初代iPadのリリースの数カ月前からテクノロジーブログで飛び交っていたが、その多くが誤りであることが分かった。

 この数四半期で、Appleに対抗する競合タブレットは増えている。SamsungはGalaxy Tabを米大手キャリア5社から発売した。Research In Motion(RIM)は北米でPlayBookを500ドルを切る価格で投入する準備をしている。Lenovo、Dell、Hewlett-Packard(HP)、その他中小規模の企業もタブレットマシンを近いうちにリリースする計画だ。その大半はGoogleのAndroidを搭載する。

 調査会社Strategy Analyticsの推定では、Appleは世界タブレット市場の95%を押さえている。「タブレット戦争は活発になっている」と同社のディレクター、ニール・モーストン氏は11月2日の発表文で述べている。「Appleは、その有名なブランドと小売りにおける存在感、使いやすいデザインを迅速に生かして、タブレット市場を数十億ドル規模のビジネスに発展させた。Android、Microsoft、MeeGo、webOS、BlackBerryなどほかのプラットフォームはAppleの後を追っている。既にかなりの差をつけられている」

 とはいえ、タブレットPCは急成長市場ではないとの見方もある。Rodman & Renshawのアナリスト、アショク・クマー氏は、iPadは第4四半期に600万台という販売目標を達成するのに苦労するだろうと予想している。さらに同氏は最近のリサーチノートで、DellのStreakもGalaxy Tabもセルスルー率は低いだろうと述べている。

 「タブレットがNetbookのようになるとは思わない」と同氏。「だが、もし現在のトレンドが続けば、タブレット市場は、iPad、つまりスマートフォンとMacBook Airのような次世代の薄型軽量ノート型マシンの中間製品の枠を大きく超えたものにはならないかもしれない」

 もっともうわさからは、AppleはiPadがもっと売れる未来を描き、それに備えているようにうかがえる。

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