“16歳少女淫行事件”が起きたのは平成15年7月12〜13日にかけてだった。
この年の4月13日が東京都知事選で、樋口恵子に大差で勝利していた。そしてこの前後の3月22日2,000万円と5月27日に1,000万円と計3,000万円が「石原慎太郎の会」に糸山の「新日政経育成会」から寄付されている。
ところが寄付をした「新日政経育成会」の“収支報告書”を見ると2,000万円が3月22日で「石原慎太郎の会」と同日になっているが、1,000万円については3月27日と5月27日という別々の日付けになっている。これが単なる記載の時点での間違いだというなら、実際に金を出した年月日は“少女淫行”の捜査モミ消しに使われた可能性を指摘する声は多い。
過去10年の“収支報告書”を見ても、糸山が石原に献金した事実は無い。
東京都知事が警視庁の予算に大きな影響力を持っていることは周知のことだが、その首長である石原知事に糸山が、自分の不祥事の“モミ消し料”を支払った性格が濃いと思われても、それは“近からずと言えども遠からず”で、寄付した時期を知事選直前に繰り上げることによって怪しまれない、という智恵が双方に働いたのかもしれない。
“変態色情狂”の“ケチ”で通っている糸山が、セックス料の20万円だって大盤振舞いだろうから、3,000万円の石原知事への寄付は断腸の思いだったに違いない。それほど糸山は切羽詰った“陳情”があった訳で、それが検察をして警視庁の捜査本部解散に力を発揮したとしたら、糸山は捜査当局の方針をねじ曲げたことになる。
“仕置人”が昭和62年に『フォーカス』で<ゴルフ場VIPルーム女社長襲撃事件―糸山英太郎代議士を名指す醜聞写真>で、その写真を新潮社に提供し、取材している最中にもヤクザ、総会屋、東日本学園理事、そして京都の茶道の師匠の色仕掛けの他に、警視庁捜査四課の刑事が“圧力”をかけてきた。
それ以上に新潮社に対して、元警察庁長官で大物代議士の後藤田正晴や、建設大臣の水野清まで“圧力”をかけてきた。糸山は何かとお騒がせな人物で、臆病者だから、立会人に現職刑事を呼ぶ。のこのこでてくる刑事も刑事だが、糸山にガードマン代わりに使われて警察としての誇りと威信などどこかに置き忘れてしまっている。
このように糸山に飼い慣らされている警察は一部にすぎないが、警察本来の使命を思い起こしてもらいたい。
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