サッポロ、ポッカ買収を発表 清涼飲料を強化
サッポロホールディングス(HD)は10日、ポッカコーポレーションを買収すると発表した。現在は約2割出資しているが、約210億円を投じて投資会社アドバンテッジパートナーズ(AP)や明治製菓などからポッカの株を3月29日付で取得。出資比率を85%まで引き上げて子会社化する。併せて、2012年4月をメドに経営統合する方針だ。全国に約9万台の自動販売機を展開するポッカの販路を生かして国内の清涼飲料事業を強化するほか、アジア市場の開拓につなげる。
サッポロHDの飲料部門の年間売上高は約300億円、ポッカの売上高は約970億円。両社の合算で国内清涼飲料市場のシェアは8位前後になるとみられる。
サッポロHDは09年にポッカと資本・業務提携し、生産や物流面で協力してきた。子会社化を機にポッカが持つ東南アジアの販路を活用して海外展開を加速する狙いもある。一方、08年にポッカと資本・業務提携した明治製菓は保有するポッカの全株式をサッポロHDに売却。ポッカとの資本関係は解消する。商品の共同開発など業務提携は今後も継続する方針だ。
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