船なのに飛ぶの?っと思って見ると、カッコイイけどいかにもコンセプトといった感じ。
でも、これ、荒唐無稽とか夢物語といったコンセプトではないそうなんです。
この118フィート(約36m)の船は、正確にはエクラノプラン(ekranoplane)の一種です。
エクラノプランというのは、普通の船のように水に浮き、水面の数メートル上を飛ぶことができる船と飛行機を合わせたような乗り物で、スカンジナビアで発明され、ソ連のRostislav Alexeevという人が実用化までこぎつけたんだそうです。
実際の映像がこちら。
グラウンド・エフェクト(表面効果)を利用して、飛んでいるそうです。エクラノプランが速度をあげると、揚力が発生して船体を数メートル持ち上げます。今までに作られたものの中で1番大きい、Caspian Sea Monsterは550トンで水面より66フィート(約20m)上を走り、時速460マイル/時(約 時速740km)だったそうです。
速っ!
ただ、戦闘に使う重機や兵士を大量に素早く輸送するために利用されていた大型のエクラノプランはソ連が崩壊した後、利用されなくなってしまいました。
現在では、6人用位の小さいエクラノプランを作り続けている会社が数社あるだけだそうです。
技術的には今回のコンセプトのように大きいものも作れるそうですが、何しろ需要がなくコンセプトに留まっているそうです。
はぁ、誰か億万長者でもスポンサーになるといいですねぇ。
もっと知りたい方はギャラリーもどうぞ。
[Design Awards via Born Rich]
Jesus Diaz(原文/mio)