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プレスリリース

北海道電力ネットワーク(株)からレドックスフロー電池設備を受注

製品・技術情報

2020年7月14日
住友電気工業株式会社

住友電気工業株式会社(本社:大阪市中央区、社長:井上 治 以下、当社)は、北海道電力ネットワーク株式会社*1(本社:札幌市中央区、藪下 裕己 取締役社長、以下「北海道電力ネットワーク」)が取り組んでいる系統側蓄電池の活用による風力発電の連系拡大に関し、このたび、「募集プロセス(Ⅰ期)」の系統側蓄電池の調達先として選定され、レドックスフロー電池設備を受注しました。設備容量は5.1万kWh(1.7万kW×3時間)で、2020年度中に着工し、2022年3月末までに完工予定です。
当社は本事業の完工をはじめ、レドックスフロー電池のさらなる拡販を通じ、再生可能エネルギーの導入、温室効果ガス排出削減に貢献してまいります。

北海道電力ネットワークは、系統側蓄電池を設置し、それに係る費用を共同負担することを前提とした風力発電事業者を募る「系統側蓄電池による風力発電募集プロセス(Ⅰ期)」を行い、15件16.2万kWの風力発電設備の連系が決定しています。これらの風力発電設備が連系を行うにあたり必要となる系統側蓄電池として、弊社のレドックスフロー電池設備が採用されることとなりました。

弊社が納入するレドックスフロー電池は、電解液中の金属イオンの酸化還元反応を利用して充放電を行う蓄電池で、長寿命と高い安全性をはじめとする次の特性を有しています。

(1)長寿命
原理上、充放電サイクル数が劣化の要因にはならないため、20年以上のシステム耐久性(当社設計寿命)を有します。また、電解液自体は劣化しないため、半永久的に使用することができ、リユースが可能です。
(2)高い安全性
常温で運転可能であり、不燃・難燃材料で構成しているため火災の可能性が極めて低く安全です。また、充電状態を正確にモニタリングできるため、充放電パターンによらず長期間の安定した連続運転が可能です。

当社は、2015年より北海道電力と共同で、南早来変電所においてレドックスフロー電池(定格出力1.5万kW、設備容量6万kWh)の大規模実証試験を行い、系統安定化目的の運用において安定・安全に運転を実現しております。長寿命で安全性の高いレドックスフロー電池は、「再生可能なクリーンエネルギーのさらなる普及」という観点にも資するものであり、当社は引き続き、能力向上やコスト低減などに取り組み、国内外における普及に注力してまいります。

概要

設備規模 出力1.7万kW、容量5.1万kWh
契約内容 蓄電池設備の設置、保守、撤去
設置場所 北海道電力ネットワーク 南早来変電所(安平町)
納入期日 2022年3月31日
運転期間 2022年4月1日~2043年3月31日
納入製品 レドックスフロー電池
完成予想図
完成予想図

*1 北海道電力株式会社の送配電部門が分社化され、2020年4月に発足。

■ ご参考

南早来変電所大型蓄電システムの実証試験開始について
https://sei.co.jp/company/press/2015/12/prs098.html

以上

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