情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

ウォーターゲート事件でワシントンポストの系列テレビ局の免許更新がニクソンの圧力に使われた

2011-01-10 10:36:39 | メディア(知るための手段のあり方)
 昨日、岩上安身さんとメディアをテーマに4時間の対談をしました→http://bit.ly/bitnUg 岩上さんの話も興味深く、あっという間の4時間でしたが、マスメディアのおかれたシステムなどについて話すことができたと思いますので、時間がある時に視聴してみてください。その中で、ニクソン大統領が、ウォーターゲート事件でいろいろと書いてくるワシントンポストを敵視し、ワシントンポストの持っているテレビ局やラジオ局の免許の更新の際に、圧力をかけてやる趣旨の発言をしていることを紹介しました。これは、新聞社には免許がありませんが、テレビ局には免許があるため、新聞社がテレビ局などを保持している場合、テレビ局の免許に圧力を加えることで、新聞社にも影響を与えることができる、という分かりやすい例です。

 そこで、秘密録音されたニクソン大統領と側近の会話を紹介しようと思います。
http://www.mail-archive.com/medianews@twiar.org/msg12538.html
 


"The main thing is the Post is going to have damnable, damnable problems
out of this one. They have a television station," Nixon said on Sept. 15,
1972, according to a transcript of the Watergate tapes.

ニクソンは、1972年9月15日に録音されたウォータゲート事件のテープで次のように話した。

「ポストがとんでもないことを書き続けていることが問題だ。彼らは、テレビ局を持っていたな。」


"That's right, they do," said John Dean.
側近「確かに持ってます」

"And they're going to have to get it renewed," said Nixon.
ニクソン「そろそろ、免許の更新だったな」

"They've got a radio station, too," offered up H.R. Haldeman.
別の側近「彼らはラジオ局も持っていますよ」


 そして、ワシントンポスト系列の放送局の免許が更新される際、ニクソンと関係があると思われるグループがその免許取得に名乗りをあげたのだ。

 ウォーターゲート事件における権力対マスメディアの闘いで、このような手法がとられたこと自体、日本における新聞とテレビの系列化がいかに、権力にとって有利なものであるかを示していると思う。

 そして、日本で、このニクソンの発言をマスメディアが教訓として伝えていないところも…。

 






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Marine in Futenma must go back to your country. There is no place where the base of Marine is acceptable in Japan.

Okinawa and a lot of Japanese oppose the transfer of the Futenma base to Henoko


At least180 MPs of ruling parties say NO to Futenma relocation within Okinawa. Check this http://bit.ly/9jQIW8



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